聞いていてとっても癒されます。アニメで放送されている『しにバラ。』のために作られた曲!と言ってもいいかも。他にも歌詞カードに1曲目の英語の訳も載っていてそれを読みながらこの曲を聴く、そんな楽しみ方もアリです。
歌詞がいいんです。
この本はしにがみのバラッドの新シリーズではなく、今まで文庫に収録されていなかった短編集の詰め合わせです。(DVD特典など)なので目新しいの話はありません。書き下ろしなし。七草さんのカラーイラストにも期待していたのですが、表紙のモモ意外は特にイラストはありませんでした…(DVD特典のイラストなど昔のイラストもある)モノクロイラストはまあまあと言った所です。本編が進むわけではないので本編を期待している方はご検討の上にご購入を。
今巻は今までのように短編形式の話ではなく、1冊で大きな1話の話になっています。 また前巻までとは違い、今までの『しにがみのバラッド』を知っていないと話が分からない所が多数あります。
しかしここまで『しにがみのバラッド』を読まれてる方にはとても面白い巻になっています。 過去のキャラの登場、百々とアンの関係など・・今までの話を読み返したくなる一冊です。
またハセガワケイスケさんの別の小説とのリンクがあり、ハセガワケイスケさん好きには堪らない一冊です。
しにがみファンだけではなく、水玉の彼を知っている方にも是非手にとって欲しいと思います。
これからモモとアンの関係などとても新刊が待ち遠しいです。
死神というと、皆恐れて敬遠してしまうのが当たり前。しかし、こんな死神だったら一度は会ってみたいと思う。死神番号「Aの100100号」のモモは穏やかで優しい女の子ではあるが、死神でもある。命を終えた人々の魂を天国へ届けるのがモモの任務。本当はそれだけに専念していればいいはず。でも優しい彼女は、それだけでは満足せず、ついそれ以上のおせっかいをやいてしまう。相棒の魔界猫ダニエルに小言を言われながらも、モモは思いを残したまま去っていった魂と残された人々との間に触れ合いの場を設けてあげる。悲しみにくれる残された人々は去って行った人々の人生の意味を知り、また自らの人生の意義を見つめ直し涙する。それを後ろでそっと見守るモモの目にも涙が光る。
人の命を奪い、そして天国へといざなう。嫌われてもしかたのない損な仕事。それでもモモはその仕事を着実にこなす。でも、彼女はただそれを機械的にこなすのではない。人生を終えようとしている人は皆、モモの優しさにふれ安堵しながら天に召される。天に召される人々は大丈夫。なぜなら、これから新しい世界が待っているから。問題は残された人々にあるとモモは思い、皆を気遣う。そんなこと本当なら死神の知ったことではない。でも、遅かれ早かれ残された人々ともモモはかかわることになる。この人たちの魂をいずれは迎えに来なければならない。だから彼女はすべての人々に幸せであってほしいと望み、満ち足りた心のまま天に召されてほしいと心から願う。これはそんなモモの愛の物語でもある。
死という一大事件がテーマの深刻な話。でも、これは全ての人に訪れる現実の話。誰でも愛する者に先立たれ、誰でも愛する者を残して先立たねばならない。それは動かしがたい真実。でも、モモのまわりには絶望とは程遠い柔らかいオーラが満ちている。去りゆく魂と残された人々にとっての明日へとつながる希望の光が満ちている。望みを捨てずに、愛を胸に抱いて、温かい涙を流しながらモモはおせっかいをやきつづける。けっして強制することなく、自分たちの力で答えを見つけられるように彼女は人々を導いてゆく。これからしばし生を謳歌していく人々が、今は亡き愛する人々の生きてきた意味と、自分の人生の意味をしっかりと見つけられるように。
これは、それ以上の話でもないし、それ以下の話でもない。でも、それだけで十分。生きることの意味。命の輝き。愛すべき死の天使モモが、かけがえの無いことを教えてくれる。これはそんな泣き虫な死神の宝物のような物語。
このシリーズは一貫したストーリーは無く、各登場人物の短編集といったところです。その後の話に再度登場することもありますが、既読者がニヤリとするだけであって、伏線と呼べる代物ではありません。
内容自体は誰しも聞いたことのあるような内容です。しかし地の文の書き方と、時折ある「詩」によって哀しい雰囲気を作品に生み出しています。斬新で表現力が乏しいものと、どこにでもある話だけれども心が満たされるもの。どちらが良いかは言わずもがな。
あと、これは一気に読むには辛いかと思います。一日一冊、休みの日の朝に読むのがいいかな。夜読むと、余韻にぼーっとして眠れなくなりますし、学校や仕事に日の朝に読むと、同じく色々と手に付かなくなりますので(笑)。涙は?といわれると、自分の場合全く出ませんが、それでも読後に残るものは確かにあるし、今はわからなくとも、そのうちわかるようになることも多いのではないでしょうか?
最後にイラストは大変あっているので安心です。内容が良くともイラストが厳しいと、内容自体も好感度を減じてしまうので。その辺は安心です。
迷うならまずは一冊だけ。前に言ったとおり、全部一気に読むのは辛いですから。それに気楽にどんどん読んでいって欲しいものでもないですからね。
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