前作「Dying Sun」から約2年の歳月を経てリリースとなったバンドとして3枚目となる本作「OCCULT MEDICINE」は前作まで聴かれた正統派HEAVY METAL色はかなり後退し、DEATH METAL所以のアグレッションに満ち溢れた作風となっている。前作の特長であったノーマルヴォイスでの歌唱は殆ど聴かれず、数曲でコーラスとして曲にアクセントを添える程度となっている。 しかし“DEATH METAL所以のアグレッション~”とは書いたものの、強烈な泣きのギタープレイは前作以上にフューチュアされているので前作で彼らの虜となった方の期待を決して裏切ることのない内容となっており、未だに国内盤の発売が決まっていないのが不思議な位のクオリティをほこっている。 それにしても、DEATH/BLACK METALをやっているミュージシャンの腕前とは何故にこれほど巧いのだろうか?
前作がメロパワ的なサウンドにハウリングヴォイスで歌ういわゆるメロデスだったのに、本作ではよりデスメタル寄りのサウンドになっています。まるでクリスバーンズみたいなドスの効いたヴォーカルにブラストビート有なんていうとなんだかブルデスを想像してしまうけど、それがそうでもないんだなぁ。ギターはザクザクとリフを刻むんだけど、ソロがメロディアスなのです。最初はアレアレッてな感じだったけど、聴いてるうちにハマっていく自分に気付いたのです。デスメタル寄りのメロデスとでも言えばいいんでしょうか。これは好きな人だったらハマるよ!前作よりはブルータリティもあるので、メロデスなんて甘ちゃん向きだなんて言わないで、いっぺん聴いてみてよ。このサウンドだったらデスメタルファンでも納得できるメロデスです。
フランス産のメロデスです。曲はスラッシュメタルの要素も含んでおり、とても聴き応えのある内容になっていると思います。メロデス好きなら買って是非聴いてみて下さい。
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