私は西城秀樹の大ファンで、小学生の頃からあこがれ続けてきた歌手だ。その彼が2003年、去年の暮れに脳梗塞を2度発症したことにより、一時は「死にたい」とか「芸能界を引退する」と言う覚悟や苦しみを味わった。でも秀樹は家族の愛情に包まれて厳しいリハビリを乗り越え再びステージにまで復帰するという回復ぶりを見せた。その彼が先日の東京ドームシティプリズムホールで「60歳になったら歌の世界から去っていこうと思う」と言う衝撃的なコメントを出した。ファンにとっては秀樹が芸能界で41年間も歌い続けてきた偉大な歌手であったため、少なからずショックを受けた。
どんなことでもそうだが、自分の歩んで来た好きな道を辞めてしまうということは相当な覚悟が要るものだ。私もある事情で自分の好きな道を諦めた。だから今回の秀樹の気持ちは痛いほど分る。
私の父は仕事中にクモマッカ出血を起し、急死した。脳梗塞だけでなく、脳腫瘍、クモマッカ出血その他色んな脳の病気はあるが本当に怖い。いつどんな形で発症するか予想がつかない。
秀樹が2004年「あきらめない・脳梗塞からの挑戦」の本を出版した時も私は一気に読んで秀樹の病気に負けまいという前向きな気持ちが伝わってきた。本当に秀樹の脳梗塞との戦いと歌手という使命を果たしているので彼はいかに頑張ってここまでやってきたのかが分かる。
今回の「ありのままに」の出版で秀樹の心の真相がハッキリ見えてくると思う。秀樹は歌手という仕事に常に誇りを持ち、愛し続けてきたのである。
脳の病気は本当に怖い。父が急死したことでハッキリしたのである。秀樹には自分の思うような道を進んで欲しい。
「西城秀樹さんのベストアルバムが欲しい」と言われ、注文。 西城秀樹の曲を聴いて、若返ったかも。 西城秀樹さんが改めてすごい歌手だったことを知りました。
元自衛官の男・高梨が、ヤクザの抗争に巻き込まれて最愛の女性を殺され、復讐のために、たったひとりで二つの暴力団を壊滅させるストーリー。抜群の射撃の腕と鋭い頭脳を武器に、冷酷な殺戮を重ねていく姿が描かれる。常に一触即発の緊張感が漲るサスペンスと激しいアクションで、全編を一気に見せる作品である。 主演の西城秀樹は、さすがにアクションは抜群だし、キザな台詞もピッタリと決まっていてカッコいい。今までにないカミソリのような冷徹さと、獲物を狙う野獣を思わせる残虐性と危険性が、ダーティーヒーローとしての魅力を際立たせている。特に最後の大乱闘のシーンでは、狂気とさえ言える迫力を感じさせて、引き込まれた。ほかに、高梨に一種の愛情を持ちながら追い続けるマル暴刑事の丹波哲郎、行きずりに彼を愛するパートナー・七瀬なつみなどが、それぞれの個性を生かして好演。 ただ、Vシネマとしては仕方ないのかもしれないが、ああいうシーンが露骨に出てくることに嫌悪感があった。こちらもいい大人で、清純ぶっているわけではないが、この作品では必要性もないし、シーンそのものが汚らしく、気分が悪かった。全体的には☆5つにしてもいい作品だが、そうすると、そんなシーンも認めてしまうことになるので、あえてひとつ引かせてもらった。純粋に一編の映画として見たい立場としては、そのために作品が低俗化するのは許せない。 作品の話に戻ると、壮絶なアクションの裏には、本当は優しく純情な男だったのに、突然の悲惨な事件によって血も涙もない殺人鬼と化し、ある意味では警察にも利用された高梨の、あまりに切なく哀しいドラマがある。秀樹は、そんな心理描写でも深みのある演技を見せ、彼女の墓前に佇むシーンの別人のような哀愁には涙も誘われる。ラストで、復讐を果たした後、まるで抜け殻のようになって去っていく高梨の姿がいつまでも心に残り、この後彼は、彼女の墓前で自ら命を絶ってしまうのでは・・・ という想像がよぎって、胸が痛んだ。 ジャンルで言えば、B級の娯楽作品となるのかもしれないが、ひとつの映画として、なかなか重厚感もある。アクション作品として見るか、男のドラマとして見るかで印象は違うと思うが、どちらにしても見て損はない!
P.S. この作品には、無名時代のトヨエツ氏がチョイ役で出ている。探してみてはいかが? P.S.2 エンディング・テーマ曲となっている「MAD DOG」は、西城秀樹にピッタリのロックで、こちらも注目!
当時はコンサートやライブに行けなかった私にとってぜひ欲しい商品でした。プレミア価格もあって迷いましたが、思い切って買って良かったです。どのDVDも良かったですが、私的には、「50Songs」と「39」と「LifeWork」が カンゲキ!!でした。デビュー当時からの映像もあってまさに家宝モノです!!
日本のポピュラー歌手として確固たる地位を築き、他方で新しい家族を築く縁にも恵まれた著者に、突然降りかかってきた脳梗塞との闘い…。絶望から立ち上がってきた著者は、ひとりの、生身の人間として、その胸の内を素直に、克明に、温かくやさしい筆致で書きしるしています。また、闘病以降の経緯のみならず、自らのこれまで歩んできた道のりに関しての記述も。他者への思いやり・感謝の念、ストイックで真面目な側面がうかがえます。ひとの一生には限りがあるけれど、その一生を精一杯生きたい。困難に直面しながらも生きるすべてのひとに、手にしてほしい一冊です。
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