極端な言い方をすると、弓道+異世界戦闘アクション漫画。 第一話(第一射)〜第8話(第八射)+読切「残心」と「あとがき」で構成された一冊。
内容的には、人間界と霊界の狭間の世界「神道(かんながらのみち)」で繰り広げられる、 弓導士と霊弓士の異世界バトル物。
特筆すべきは、本編の登場人物達の弓を射る姿か。 弓道の事は知らないが、表紙を含め、とにかく美しく、カッコイイ。 作者の強烈な思い入れがあるのか、それが全ての漫画と言っても過言では無い気がする。 (特にカバー表紙のイラストは、良い!)
ストーリー展開としては、今の所、バトルを中心として登場人物の紹介で終わっている。 主人公の姉が行方不明になっており、今後の展開の鍵となっている。
「残心」は、学校の廃部寸前の弓道部を舞台とした、 時間を越えた少女と青年の出逢いのファンタジーと言った感じ。 鏡と時間軸を使って、微笑ましい出逢いが演出されていた(結構、好みです)。
全体的に面白いかと言われると、「面白くない訳じゃないんだからね!」と答えてしまいそうな位、微妙だ。 今後どう展開するのか? 怒涛の展開を期待しつつ次巻を待つ。
まず何と言ってもヒロインの描かれ方が綺麗で可愛くて群を抜くハイレベルである。帯で LINDA 氏がわざわざ一筆啓上して推薦するのも頷ける美麗なヒロイン(ちょうど LINDA 作品のヒロインを少しシャープにした感じ)が満載である。これだけで充分に愛蔵レベルではあるが、ストーリー展開に今イチ感があって少し乗り切れない。具体的にどこが、と指摘するのが難しいのだが、全体的に何となくドラマ的な背景が薄いというか奥行きが少ないというか、そんな感覚が残る。例えば第3話の人妻は最後まで家族に許しを乞う切なさを残した方が背徳感が増すだろうし、第6話は単に電車痴漢が繰り広げられ、エスカレートしていくだけである。第8話に出てきた美人マネージャーも後に絡むのかと期待したが何も無かった。そもそもがヴィジュアルで魅せる作風であり、ストーリーはこんなもんかと割り切った方がいいのかもしれない。それでも第7話の人妻や、第9話(後編)の女教師などのように、凛とした中に淫らな艶っぽさがあって良いのもある。結末は概ねバッドというか、結構酷いものが多い。また、幾つかの作品で粗相(大きい方ね)が描かれているので要注意。綺麗な絵を描く人の粗相はやっぱりさほど汚くないんだな、と変な感想を抱いた。第1話、第8話、第10話は、同じヒロインの話だが、第10話でこのヒロインが悲惨な目にあう展開で、その首謀者がまさに鬼畜である。
あらすじ 幼い頃に母を亡くした主人公『志賀海人』は義母『小夜』を実母のように慕っていた。 自慢できる程に美しく優しい小夜に対する恋慕が日に日に募っていく。 もう一つの気掛かりは、友人の母でありPTA会長の『工藤玉江』。彼女は、小夜に仕事を手伝わせては、その都度小夜をイジメ抜く。その姿を見る度に玉江に対する反感や憎しみを募らせていた。 そしてもう一人喫茶店のオーナーで、未亡人の『野口奈緒』。気持ちの沈みがちな主人公をいつも励まし、気に掛けてくれる。
恋心抱く女性。 苛立ちの対象の女性。 心安らげてくれる女性。 三人の女性に囲まれた主人公の夏が始まる。
面白い作品です。 シチュエーションが面白い。CGがエロイ。Hシーンが長めでエロイ。声優が巧い。買いです。
前作から察するに作者の印象は「超絶美麗な女性を描く変態作家」なのだが、これは本作でも揺らがない。つまり、本作も前作と同様に無慈悲でバッドで変態的に突っ走っている作品である。まぁ、タイトルからしてこれは充分に予想可能なことではあるのだが、続編としての何かしらの上乗せはあまり無く、大量の素材を前作と本作の2冊に分けたような印象でもあり、ストーリー展開からくるいやらしさや破壊力についてはむしろ前作の方が上。なので少し辛口になってしまうのだが、それでも前作の数字に倣って色に拘った遊び心のある各話のタイトルやカラー4頁のSSに光るものはあるし(【皇女 エレナ】はブサイクな王子といい、珍しいコメディ落ちといい実にナイス!)、相変わらずの美しさと麗しさで描かれる女性の悩ましくも艶めかしい様を堪能することはできる。また、本作にも大きい方の粗相があって作者のよほどの排泄好きも窺い知れるが、今回は全身ラバースーツという、これまた趣味全開にして正常(?)な読み手を困らせる作品がある。ラバーで包まれた肢体では昂ぶらない人のためか裸体を並べてイメージを補完しているが、このために同じポーズの女性を時に2つずつ描かなくてはならないのに、それを厭わず作品として完成まで漕ぎつけているのはある意味天晴れというかさすがだと思った。どちらにせよ好きな人には堪らない作品だとは思うが、やっぱり万人向けではないと言わねばなるまい。あと、要素に欠けるところは特に無いと思うのだが、なぜか実用にだけ欠けるところがある。いろいろな意味で不思議な作品という言い方もできると思うのだがいかがだろう。これだけ美麗な女性を描くのだから、良い意味で没個性なフツーの作品を見てみたいのだが、これだけマニアックでディープなのが好きな作者では無理っぽいなぁ。
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