とりあえず「劇場公開版」と特典ディスクを観ました。 画質については松竹版DVDなどで目立っていたパラなどのゴミは綺麗に除去されてましたが、全体的に東北新社版DVDと同じ様なフリッカー(ちらつき)があり落ち着きがないです。カラーコレクションも部分的には良い所も有りますが、全体的には色ののりが乏しくいまひとつな感じです。 特典はクライテリオンのものを収録してあり、そこにインサートされる本篇映像(1:2.0)の方が発色がいいです。
「劇場公開版」の音声なんですが、音楽の音量がやたら小さいです。同時収録の予告篇や松竹版の2.0chにも劣る感じです。「Open The Door!」の後の坂本龍一の音楽が控えめに聞こえる感じ。「ノーカット全長版」の方はそこそこに聞こえます。エンドロールの音楽でThe End表示の後の黒味の部分で比較するとよく分かります。
特典ディスクのMakingはほとんど思い出話です。「紫禁城のかなたに」は作品の時代背景をざっくり45分くらいで解説してくれるので参考になります。
「ノーカット全長版」の方は追加シーンにも細かくチャプターを打ってくれるとありがたかったです。
吹替音声に関しては舞踏会のシーンの後半でかかる曲がTV放送時に別の曲に差し替えられていたので、収録はないなと諦めていました。 新規録音でも入れた方が良かったのではと思います。
ノルウェーのシンフォニック・ブラックメタルバンド、エンペラーの4th。2001 高品質かつプログレッシブなブラックメタルとして最高峰の地位を築いた彼ら。 毎作妥協なく暗黒美を極めてきたこのバンドも、ついに終焉を迎えることとなった。 前作3rdから顕著になったプログレ的な展開力今作でも存分に発揮し、 激烈でありながらも非常に知性的で、ある意味メロディアスなサウンドだ。 普通声をたくみに生かし、曲は激速パートとテクニカルパートを見事に融合、 シンフォニックな展開と切り返しの多い楽曲は聴き応え十分である。 1stがややマイナー寄りの暴虐ブラックメタルであったことを考えると、恐ろしい進歩だ。 今後このバンド以上にブラックメタルというジャンルを深化させるバンドが果たして現れるだろうか。
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