松尾スズキが監督でなかったら(原作者が脚本書いて撮るのは一番理にかなってるわけで)、本作はもっとダークなものになっていたはずだ。何せ舞台は女子の精神科病棟。ひとりひとりの演技は重く、やるせない。本作はかなり「17歳のカルテ」をなぞっている。役柄は違えど、ウィノナ・ライダーの役回りが内田有紀、アンジェリーナ・ジョリーが蒼井優にあたるだろう。蒼井優はこのために絶食したりと、相変わらずの役者魂で申し分ない名演だが、本作では内田有紀にびっくりした。こんなに綺麗だったっけ?役者としては明日香というより内田有紀そのものであり、いろんな役柄を演じるのは難しいかなあ、という感じだが、今回はバッチリはまっていた。また宮藤官九郎、塚本晋也、庵野秀明、しりあがり寿など、楽屋落ち的配役も楽しい。高橋真唯も「シムソンズ」とは打って変った難しい役柄を違和感なく演じきっていて、次回作を早く観たくなった。りょうや大竹しのぶ、妻夫木もサブキャラを嬉々として演じていたのが好感度大だった。好き嫌いははっきりしそうな作風だが、自分は結構好きである。 ただし、最後内田有紀が病院を出てくる重要なカットで、窓越しにスタッフ写りしているのは大いに残念。CG処理で消してほしかった。
子供は子供であることを意識しない。それと同様に大人も大人であることを意識していない。それらは逃げ場のないことで、悩んでもしょうがない。「大人」とはそういう逃げ場を持たない生き物ではないかと気づかせてくれたのが本書である。あなたは本当にオトナですか?そう思ったとき、そのヒントはこの本の中にあります。
本当にこの人の頭の中はどうなっているのだろう。
日常がこんなにおもしろくていいものなのか。 なんでもないことすらこのお方にかかればとびきりの事になってしまう。 もう着眼点が尋常ではない。
この人の頭の構造が本気で知りたい。好きです、松尾さん。
大好きな向井秀徳氏による音楽ということでどんなかんじかなー?と思っていたら、なんと『半透明少女関係』が使われているようで、いちファンとしてとっても嬉しいです。名曲です。一度聴いたらきっと耳に残ります。ナンバーガールの頃の鋭いギターと現在のザゼンボーイズの男くさいようなどっしり感がうまいこと調和されていて素敵です。きっとあなたも車に乗りながら大音量で聴きたくなります。
爆笑問題がないというレビューを読んだので調べてみました。
01:メディテイション STEP1(斎木しげる) 02:ヤマアラシ嗜好症(大槻ケンヂ) 03:たもつ(1)(松尾貴史) 04:THE GREATEST SONG OF ALL(松尾貴史) 05:たもつ(2)(松尾貴史) 06:ナレーション(斎木しげる) 07:辻弁慶からの中継(住田隆) 08:ナレーション(斎木しげる) 09:夕食(まつおあきら) 10:ブルーライト・ヨコハマ(ビシバシステム) 11:西の果てにある なんにも起こらない村と 東の果てにある なんにも起こらない村の なんにも起こらない 悲しい恋人たちのお話・・・ 12:電話(松尾すずき) 13:葬式(斎木しげる) 14:岡本太郎の眼(マーシャルや強者共が夢の音)(遠藤賢司) 15:予告編(まつおあきら) 16:Indio Del Tango(あがた森魚) 17:ヤマキ(松尾貴史) 18:ヤマアラシ嗜好症・リプライズ(斎木しげる) 19:借金と水滴(住田隆)
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