実はこんな音を出せる人は、まだ他に出現していない。 今後も現れるとは、到底思えない。
2曲目のギターソロを聴いてみたまえ。
音の組立が、人間の指の構造から矛盾しており、 想像できる範囲を逸脱している。
普通1拍目に入るものが半拍目、1拍目半などに入ったりし、 ずれたまま続いていくのだが、帳尻はきっちり合ったりする。
音程の選び方もそうだ。 運指的に選びようもない音を 選びようのないタイミングで持ってくる。
それでいて、わけのわからないアヴァンギャルドな 音楽性が表現されているのではなく、 きっちり、途方もなくかっこよいブルースロックギターとして成立している。
この誰も真似の出来ない「イカレ感」が、 リッチーブラックモアというロックギタリストの 本質である。
聴いていると、他の音楽ではまず味わえない、 「快感」とも「カタルシス」ともつかない衝動のようなものが、 体の内面から押えがたく沸き起こってくるのがわかる。
クラプトンもベックもジミヘンも、こんなことは絶対に表現出来なかった。
だから、もう誰がなんと言おうが、 リッチーブラックモアこそ史上最高のロックギタリストだと言わせてもらおう。
お願いだから、イングウェイとかと一緒にしないでくれ。
収録曲は15曲です。
・HUSH
・SPEED KING
・CHILD IN TIME
・FIREBALL
・STRANGE KIND OF WOMAN
・HIGHWAY STAR
・NEVER BEFORE
・SPACE TRACKIN'
・SMOKE ON THE WATER
・WOMAN FROM TOKYO
・STORMBRINGER
・MISTREATED
・BURN
・BLACK NIGHT
・BLACK & WHITE
まさに「ベスト」と呼ぶに相応しい選曲です。すべて過去に出版された
スコアからの再録と思われます。楽曲ごとの解説はありません。
丁寧な採譜で、3週目などもしっかりと書かれています。
また、一部の楽曲ではキーボードパートなど別ページに掲載されるなど
見やすさも問題ありません。
とりあえず1冊持っておけば何かと重宝しそうでオススメです。
なお「BURN」のギターリフはプリングオフで書かれています。
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