赤字で倒産寸前なはとバスの社長になることを依頼された著者が、いかにしてはとバスを再建させたかを語った本。 筆者はその要因として、8つの習慣をあげており、それぞれに関して敷衍している。
・最初に宣言 ・目標シンプル ・組織を逆に(現場に権限を与える)
は、最近の流行にも合致してるのかなと思いました。 ただ、お客様第一主義は・・・ややどうなんだろうと思うところがありました。
いかに本書の中から特に気に入ったワードを転記します。 「観光」という言葉は、中国の古典「易経」にある「国の光を観る」という一説が語源になっているといわれています。英語では「sightseeing」と言うように、観光といえば「見る」ことが基本。ただ、「見る」だけでは、最近のお客様は満足しない。今現在は、「体験」「生活」観光の時代になっている。
「なら・しか」経営 お客様に、「はとバスなら」という期待を持ってもらう。そのようなお客様の信頼と期待を裏切らない商品・サービスを提供し続ける。そうすることで、「はとバスしか」というはとバスの無条件支持層を開拓することが出来る。
いくつか参考になりそうな考えかたはあるな、と思いましたが、それでもよくある成功した経営者本の域を超えられてはいなかったように感じます。 ただ、文章自体は読みやすく、読んでも損はないと思います。
今回は、コミュニケーション術に的が絞られている分、内容がはっきりしており、理解が進みやすいと思う。
前作で指摘された「ではエコノミーに乗っている人はダメなのか?」という部分は微塵も感じさせず、ある意味芯の通った自己啓発+ノウハウ書と言える。かなり気を配って編集されたと思われる。
コミュニケーションに関しては、CAさんのお家芸でもあるし、内容は充実している。
前作と同じ創業社長の立ち振る舞いから、世に出る人のコミュニケーション術を解説、描写もはっきりしているのでイメージしやすい。
前作を読んでいない人が、こちらだけ読んでも十分学べると思う。
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