星で表す評価なんて無意味。Samはすべてのアフリカン・アメリカンの希望だった。かつてMalcolm Xが暗殺されたとき、ハーレムの女性はこういった、「まるで希望の明かりが消えてしまったようだ」。MalcolmもSamもMLKも手段は違うけれど目指すところは同じだった。彼らの死が、その後のアフリカン・アメリカンの進むはずだった道を大きく変えてしまった、と強く強く感じさせる記録である。
サムクックを感じるなら、まずはこのアルバムから。 間違いないです
今号は、さすがの内容です。
サム・クックは、例の紙ジャケの頃だけにかたよらず、全体像を見事に描き上げ、さらには、マニアでないと、と思うようなスペシャルティ・レーベルの頃の特集まである。すごい。
そして、なんと、スマイルボックスの再特集である。これが、また良い。お高い日本盤ボックスを買って、そのあまりの解説等のひどさに泣いた私には本当にありがたい特集でした。
トッドの特集もこれくらいの騒ぎようでいいんじゃないでしょうか。
さて、次号はウォールの特集。狂気ボックスがひどかっただけに、輸入盤で済ませようと思っている人も多いのでは。私も輸入盤なら買おうかなとも思っています。さて、レココレがどんなふうに切り込んでいくのか楽しみです。
ソウル・スターラーズとういうTOPクラスのゴスペル・カルテットの二代目リードを務めてゴスペル界で頂点を登りつめた後に、R&B・ポップ・スターに転身してこれも大成功を収め、黒人ビジネスマンとしては画期的にインディペンデント・レーベル、SARを起こして、ボビー・ウォマック、ジョニー・テイラー、ビリー・プレストン、シムズ・ツインズ等々の後進を育成し、最後は奇怪な死に終わるという、人を引き付けずにはおかない生涯。著者は、公民権運動などの時代背景をうまくからめながらサムの人生を綴っています。これはアメリカ黒人音楽、ルーツ・ミュージックを探求する全ての人に勧めたい必読書です。
このCD信じられないくらいお買い得です。ディスク1はベスト盤となっており、ディスク2にはRCA時代のオリジナル盤2枚「SWING LOW」、「COOKS TOUR」を2IN1で納めています。
音質も良く、2枚のディスクとも聞きやすい構成であり、特にディスク2の2枚はかなり貴重なものであり、つまり、マニアにも入門者にもOKの仕様です。
このNOT NOWレーベルは、ほかにもキーン時代のアルバム(こちらも今入手はかなり困難)を収めたCD3枚セットがあり要チェックです。
このごろはこのような安価なCDが出回っており嬉しい限りです。訳の分からないリイシューばかり出している日本のレコード会社よ、頑張れよと言いたくなります。
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