森雅裕の10年ぶりの著作ということで、早速買って読みました。
第1章から第5章まではタイトル通り、著者がコンビニの店員として奮闘する体験記で大変おもしろい。しかし最終第6章、この章では著者の現状が記されているのですが、その内容に私は驚きと悲しみを感じました。そして読み終わった後、私はこの本を図書館から借りるのでもなく、中古で入手するのでもなく、新刊を買って本当に良かったと思いました。
森雅裕ファンの方には、本作品を買って読まれることを強くお勧めします。第6章を読めば、私が何故このようにお勧めするのかがわかると思います。
金を失う「鉄」ではなく、金の王なる哉「鐵」(流星刀の女たち)の魅力に溢れた本。骨董というと一般には陶芸を中心に語られます。(青山二郎、小林秀雄、白州正子など)ところが、森氏は、「正直いって、僕は焼き物には格別の興味はない。他の美術工芸品に比べて、評価の基準がうさんくさい。」(P142)と言い切っています。確かに国宝にもなっている井戸茶碗が未だに朝鮮の雑器か、朝鮮の祭器かはっきりしていない。(実ははっきりして自分の無知かもしれません。誰か御教授ください。)
「職方たちとつきあって、教えられたのは、貧乏でも人生は楽しむことができる、ということだ。本書で、せめてその楽しさだけでも伝わるだろうか。」(P219) はい、伝わりますよ。お金に余裕がある人は、本屋に急げ。
キャッチーで聞きやすい曲ばかりだけど
全曲LIVE盤ってのが 微妙でした・・・
スタジオ音源のアルバムなら 最高だったのに
はっきり言って(いや森雅裕さんの為にはヒッソリ宣伝したくもある、フクザツな気持ちなんでありますが)これは暴露本であります(笑) こんな本を書いてしまうヒトだからこそ永遠の初版作家(本人談)などと呼ばれてしまうのでしょうが、森雅裕の本音まるだしで小説の書き方にとどまらず、ギョーカイのことを語っております。ある意味抱腹絶倒(謎)、ファンにはたまらない一品か、と。
貴重な・・(再販してくれー)森雅裕著。入手可能なほん 意地っ張りな主人公とクールな相棒は 『椿姫を見ませんか?』のコンビを思わせます
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