知人の精神科医が言った。 患者がそこにトラがいる、と言えばその通り想像する。 トラなんかいませんよと言うかわりに、それは恐ろしいですね、と言うべきだというのだ。 この映画では統合失調症が患者の視点で描かれており、この病気を理解する助けになる。 見えるものや聞こえることが幻だったら?愛する人さえ幻だったら?恐ろしいことだ。 しかもこの病気は決して珍しいものではないのだ。そこが最も恐ろしい。 でもこんな映画をきっかけにもっと認識が広がれば、苦しむ人たちの手助けができるかも、と思いたい。 数学の理論がわかりやすく描かれていて面白い。本当はもっと難しい話なんだろうな。 興味がわいた方は原作を読むといい。ナッシュ氏はもっと複雑で重く、現実はハードだ。でも映画のストーリーは劇的でテンポよく一気に見せる。よくできていると思う。 ラッセル・クロウ、見事です。
アジアを感じる癒しですね。 水の音も、川のせせらぎではなく、なんだか少量のお湯が細い竹の筒から柔らかい土の上に流れ落ちる音みたいで、 温泉みたいで♪ とても新鮮で癒されます。 鳥の声もうるさくなく、 緑いっぱいのアジアの空気を感じられます。 音楽はメロディがありますが、全体的に神聖。。。 様々な楽器が響き、鈴の音も時々聞こえます♪
とても歴史のある新生児学の教科書の最新版です。ページ数がとても多く、内容もどんどん豊富になっていますが、比較的薄い用紙で厚みを工夫しています。自分には、若干薄すぎて雑にめくるとやぶけるかと心配しましたが、けっこう丈夫でほっとしています。円高で比較的購入しやすいので、そばにおいて、どんどん辞書代わりに活用出来る本としてぜひお勧めします。
丹念に描いた力作だと思う。容易に礼賛、批判などの概念に落ち込むことなしに。 ジョン・ナッシュという人間の歩んだ道と、その背景を実に膨大な資料、インタビューをもとに描いているのがうかがえる。また数学のトピックスや精神分裂病についても著者なりに咀嚼して書こうとしているように思える。この本から何を読み取るかは読み手の仕事だ。 では私が感じたことを二つほど。 息子の精神分裂病にナッシュ夫妻が悩まされるくだりで「ノーベル賞は何の役にも立ちません」という夫人の言葉が心に残る。ノーベル賞受賞、それはなんと輝かしい言葉だろう。私たちはそこに何かとても素敵な世界があるように勝手に想像する。しかしそこにいるのは日々の生活を生きている我々と変わらない(ある意味)人間たちだ。 また「天才」たちがいかにわがままで問題児であるかにも正直驚いた。彼らの行ういたずら、奇行は私などからみれば、行き過ぎと思えるものばかりで、こんな人間が近くにいればまず間違いなく 「あいつは社会的に不適格者だ」 と判を押し、それでおしまいにしてしまうだろう。しかしその人間たちが発揮した才はすばらしいもの。私の考えは狭量に過ぎるのだろうか、、など等。読み終わった後でもいろいろ考えるネタを与えてくれる本だ。
都市部に働く疲れたサラリーマン、特に独身30代の男性諸君たちよ。 聴きなさい。 このアルバムを手にすれば「a Beautiful Day 」まちがいなし。 気になるあの子ともつきあえるかもよ。
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