ボブ・ディランの影響が強い女性シンガー・ソングライター。名盤として名高い2ndアルバム。飾り気のない自然体ヴォーカルと簡素なバンド演奏によるフォーク・ロック風の音。乱魔堂の洪栄龍(g)、安田裕美(g、arr)、元ジャックスの木田高介(el-p、fl、synths)他参加
自分が生まれる前のスカイラインのCMは見たことがなかったので、とても感動しました。古き良き日産の貴重な映像ですね。大人になったらスカイラインに乗りたい!と憧れていた子供時代を思い出しました。ほとんどが古い映像なので、ビデオテープを再生しているようなノイズがたまにありますが、それがまた味があり懐かしさが倍増します。
ジャケットをみると、なんとなくサイケデリックな音を想像させられるが、そんな感じは微塵もなく、ただシンプルな歌がある。あるのは、真っ直ぐな歌への思い。元羅針盤の須原敬三が参加しているが、なるほどそれも頷ける。歌を聴かせるためのバンドサウンド。そこには多少の音響効果を持たせている。こんな風に自分たちのやりたいことを地道にやっていく強さ。日々の追い立てられる生活の中で忘れてしまっている大事なことに気付かせられハッとする。緩やかな日本的抒情を描き、なんとなく心地よいというようなムードに終わっていないのは、そういう信念が色濃く音楽から出ているからだと思う。もっとたくさんの人に知られていいバンドだし、こういう音楽が簡単に過去のものになってしまう現代はなんて不幸な時代なんだろう。
ラビ・バトラ氏はインド生まれ、現在はサザン・メソジスト大学教授。ヒンズー教徒で今でも一日4時間は瞑想の時間を取るという。このあたりの経歴がこの手のタイトルの本がいろいろ出版されている中で著者が独自の理論を展開している背景ではないでしょうか。A氏やS氏の著書よりはるかに読みやすく納得させられます。 アメリカ経済の崩壊、中国の経済危機と資本主義の崩壊についてかなり興味深い視点から述べられていますが、うなずけるところも多くもしかしたら当たらずとも遠からじかと思わせられます。しかし、日本について述べている中で「日本国民の負担は増え続ける」とあるところはそうなったら今後の生活たまらんなーという思いです。そして資本主義崩壊後、理想国家「プラウト」が日本から生まれるというくだりは宗教思想の色も感じられますがそれはそれで興味深いもののようです。
中山ラビの名前を初めて知ったのは
『封印歌謡大全』と言う一冊の本でした。 アルバム『ひらひら』に収録されている「たいへんだぁ!!」が紹介されていて、なんとなく名前だけは記憶の奥の遥か片隅に仕舞い込んでいたのですが、何気にふと、You tubeで検索をしたら 「人は少しずつ変わる」が最初にヒットして忽ち虜になりました。
戦後20幾年を経て紡ぎだされた中山ラビの音楽世界は、まるで郷愁の川辺りや朝靄と共に動き始める都会の雑踏が浮かび上がる何処か懐かしい色合い。
触れていた様で実は初めて見るものでした。
刹那さを醸し出すボーカルに 今では垣間見ることは困難であろう歌詞やタイトルが魅力的で例えば
「人は少しずつ変わる」を始め「ひらひら」や「グッバイ上海」 辺りが個人的には気に入りました。 中山ラビを知らない30代から下の世代には彼女はどう映るのだろう?
少なくとも、36の自分には 忘れた振りして実は朧気な昭和50年代の日本が見えました。
帰りたい場所にひとときだけ、返してくれた1枚です
|