この家計簿は安くて、簡便にして付けやすいので何十年も我が家で愛用しています。年末になると、探し回ります。最近はもっぱらインターネットですが、家内にせかれて探し回ります。
ひとことで言うなら、ラブコメである。
ふたこと以上で言うなら、主人公が苦悩する正当派ラブコメである。
主人公のあまりにも青々しい思考を、何故だか新鮮に感じる。
すばらしい作品だ。
ちなみに表紙のムスメは正直お色気要員であり、後半などオマケの域を出ていない。
ツンデレの説明書(注:主要キャラ)も、この物語に登場する必要性は無い。
でも、構わない。面白いなら理屈はどうでもいいのだ。
新木さんの作品は大体は失敗なく読めます。 本書もベタなラブコメを好きな方は良いかと・ しかし、新木さんの作品はいつ断絶するか判らないから怖いところです(コレクションするのが)。 星屑シリーズは中断してかれこれ七年になるかなー、どうなってるのかな?
1 ノンケ高校生×ゲイの転校生
2 体臭フェチの大学生×マスクフェチの高校生
3 ちっさい高校生×美形の同級生+幼なじみ
4 ロン毛の長身×ちっさ可愛い系
5 制服フェチの幽霊(地縛霊?)×飛行機の副操縦士
「お題」があると安直に走りやすいものだけど、リバーシブルっぽいのも多く、BLというジャンルに意識が高い作家さんだと思います。
1の「泥っかぶりの枯れないばらを」と「あかるい家族計画」は、高校生→大学生の恋のお話だけど甘いだけじゃありません。
吉住(ゲイの転校生)は性癖への世間の目を気にして必死に自分を抑えてるし、
渋谷(ノンケの子)も今まで好きになった女の子たちとどう違うのか悩んでます。
モラトリアムの終わりとともに渋谷を手放そうとする吉住の涙(と鼻水)は、「渋谷が死ぬほど好き」な吉住の気持ちを切なく表現していて感動。
渋谷のいきなりのカムアウトは「えぇー」と思ったクチですが、渋谷のこれまでの家族とこれからの家族というものを考えたとき、
やっぱり「あかるい家族計画」に必要なことだったのかもしれません。
個人的には、BLとも呼べないようなギャグ漫画「青い埋葬」(幽霊と副操縦士の話)が一番好きですけど。
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