'91の放映から早10年以上の月日が流れています。 その間、まったく変わらないものがあります。父娘の愛も そのひとつなのではないでしょうか。娘が嫁ぐまでの間に、 父と娘はさまざまな問題や想いをぶつけ合うことでしょう。 それらが、何気ない日常の中で描かれていく物語は、きっ ととても身近で重要なことなのです。ラストシーンでは、 思わず涙することでしょう。 小泉今日子が歌う主題歌「あなたに会えてよかった」は、 彼女の歌の中で私が一番好きな歌です。
OTO、宮崎泉、藤原ヒロシ等のサウンドプロダクションは、馴れ馴れしくないクール。今聞くとちょっと細くてチープですが、リズムの解釈の鋭さは、英米にない、日本が誇れる水準です。やっぱYMOチルドレンか?
ただし、本作の肝は本人の、高い地点でバランスのとれた存在感です。 優しく柔らかいけど、優しすぎない、ある意味控えめで冷たいヴォーカル。 自身のキャラクターと声質を知り尽くした、決して「等身大」ではない歌詞。ヒップな最先端さに決して溺れず、むしろそれを消化して「別の」わかりやすく高水準なポップに仕上げ、アイドルとしてのネームヴァリューをもって冷たく柔らかく、鎮座し、キッチリ「商品」に仕上げている。聴き手との距離感をキチンと取った、プロの仕事です。
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