キリストの半生を描いた映画はたくさんありますが、マホメットを描いたものは少ないようです。恥ずかしながらユダヤ教もキリスト教も正教もイスラム教も神は同じということを最近知り、勉強のつもりで観ました。
驚いたのは、イスラム教を最初に迫害したのは多神教(アニミズム)だったこと。カーバ神殿には石や木の偶像がたくさんあったのですね。イスラム教が偶像崇拝を禁じているのはこういうことだったのかと合点しました。また、メッカを迫害されたマホメットらが、キリスト教の街メディナへと向かい、同じ一神教ということで滞在を許されるところも面白い。類は友だったのです。
インドネシアの国是(パンチャシラ)では、宗教は一神教でなければならないと書かれています。なぜなのかと思っていたのですが、こんな背景があるのですね。
預言者ムハンメドがどのように掲示をうけたのか、どのようにイスラム教は広がっていったのかを知る上でとても分かりやすいDVDでした。
宗教の内容的なものも解説があり、中近東イスラム教支持者から「お奨め」とされていると言う点にも納得しました。
イスラム教では預言者:ムハンメドの顔を描くことはタブーとされています。この映画でも預言者の顔は一切でできません。むしろ、預言者の目として物語が展開していくといった想定です。
歴史的な色々な背景も面白く、興味深い1本でした。
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