CD1のインド音楽には感動しました。ジョージの魂、精神みたいなもの、そして我々に残していった偉大な足跡が脳裏に浮かんでくる不思議な演奏です。発表当時からライブで聞けることは無いと思っていたThe inner lightの美しい調べには心が洗われるような気分さえします。CD1はジョージの魂の存在を感じさせる白熱の名演だと私は感じました。CD2では、やはりジョージの曲の水準の高さを再認識させられます。どの演奏もオリジナルを壊さないようなアレンジ、全体の音ミックスも丁寧でバリバリのクラプトン、ギターは期待しないでください。ここでの聞き処はTwotles、ポールとリンゴの初共演による14以降です。それまでのたんたんとした雰囲気ががらりと変化するのがCDでも感じとられます。ポールによるSomethingのおちゃらけウクレレ演奏からクラプトンのシリアスなギターソロにスイッチした瞬間、リンゴのお馴染のドラム演奏が聞えクラプトンのボーカルにポールがコーラスをつける。この声の高さ伸びの素晴らしさにポールのジョージに対する、人一倍大きな愛情を感じさせます。全体的にリラックスした演奏が楽しめる優れたCDですが、やはり何かがもの足りない、、、それはジョージ ハリスンの声だとみなさんも気がつくことでしょう。
ビリー・プレストンのプレイは昔から大好きだったが、何故か、アップルからでた2枚のリーダー作は今まで聞く機会が無かった。 しかし、遅れて来た青年をやるといいこともある。今回、紙ジャケ、2010年最新リマスター、新規ボーナスとラック追加という決定版を購入することが出来た。
正直、中身は聞くまで実はちょっと疑心暗鬼だったが、ビートルズとかアップルとかいう宣伝文句が不要な、中身だけで勝負できる大傑作。現在、紙ジャケ復刻進行中のアイズレー・ブラザースの同時期の作品と比べても、圧倒的にこちらの方が良いと思う。 逆に、アップル発売ということで、根っからのブラック・ミュージック・ファンが敬遠したりして、不利に働いているのではないか。 発売時もあまり売れなかったらしいし、本作も、アマゾンの売り上げをみると芳しくないようだ。
少なくとも、A&M後期のショービズ的にちょっと弛緩した作品より、こっちの方がずっと素晴しい。 多くのBMファンに聞いて欲しい。同時発売のファーストももちろん良い。 私は不勉強で気がつかなかったが、ジョージのマイ・スイート・ロードのゴスペル・ヴァージョンは、アリーサ・フランクリンが始めたのかと思っていたのだが、違ったのですね...
なお、2600円という価格設定の割には、ジャケ紙が薄くてがっかりしたので、☆ひとつ減じてあります。
ビートルズの Get Back のエレピソロ、 あれを弾いているのは、若かりし頃のビリー・プレストンなのです。 そんな彼のソロアルバムなのですが、とにかくカッコいい!
あまりにも有名な「Nothing From Nothing」、 この曲だけでもこの CD を買う価値はあるのですが、 それ以外の曲も、どれもハズレ無しで全部丸ごと楽しめる、素晴らしいアルバム。
ビリー・プレストンの鍵盤のカッコよさは言うまでもないのですが、 バックバンドの演奏の技量がすばらしい。個人的にはドラムスが神がかってる、 と思います。
気分が落ち込んでいるときに聞くと、 なんだか底抜けに明るい曲に励まされているような気分になります。 超オススメ。
2001年に行われたジョン・レノンのトリビュート・コンサートのテレビ映像です。
10月2日に行われたのですが、その直前「9.11」が発生し、犠牲者への追悼チャリティ・コンサートとなったようです。
ポール・マッカートニーが提唱した「ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ [DVD]」が10月20日ですから、その少し前に行われています。
「9.11」というテロに対して、ジョンの歌でもう一度「愛と平和」を訴えかけようとしています。
確かに、ジョンは誰も気づかない頃からずっと「LOVE&PEACE」を語り続けています。
今でもリンゴは挨拶するように右手にVサインで「ピース」と微笑んでいる様子を見ます。
1960年代に世界中にこのスタイルは広がっていきました。
ジョンは、ビートルズの終わり頃から、抑え切れない魂を刻むようなメッセージや思想を、詩人が詩に詠むように、ロックンロールで世界に発信しました。
「平和を我等に」「ハッピー・クリスマス」「イマジン」「パワートゥザピープル」「インスタント・カーマ」「マインド・ゲームス」などは、単なる音楽ではなく、ジョン&ヨーコのメッセージです。
「愛と平和」「一人ひとりが願えば平和になる」「国境のないことを想像しよう」
政治や軍事に対して、歌で人々の心に平和の灯を燈そうとした主張は、滑稽で道化のように見えることもしばしばでしたし、世の中に影響を与えているのかどうかも手ごたえすら危ぶまれるものでした。
このコンサートを見ていて、ジョンはやはり思想家であったのだと思いました。
数十年も前の彼の主張がようやく理解できる、時代がジョンに追いついたと感じました。
常に戦争を繰り返す人類に対して、決定的なメッセージを発しているのに、夢想家としてしか見向きもしなかった世の中が彼の主張を聞き入れようとしているように思われました。
ジョンの作品がアレンジされて披露されていきます。なかなか味のある作品が多く、中でもシンディ・ローパーの「ストロベリー・フィールズ」は良かったですね。曲を紹介するのは、映画のビッグスターです。MCのケビン・スペイシーは、最後に自ら「マインドゲームス」を熱唱します。
見終わって、ジョンの曲の歌詞をもう一度読み直したくなりました。
AN ALL-STAR TRIBUTE TO BRIAN WILSONと比べると
趣旨が違うのでどうしても内容が散漫だったりしますが
でも、それなりに楽しめました。
特に印象に残ったのが
バックストリート・ボーイズの
When I Grow Up to Be a Man
正直彼等に全く興味が無かったのですが
コーラス、アレンジとも引き込まれました。
マイケル・マクドナルド/ビリー・プレストンの
Don't Worry Baby
いつ見てもビリー・プレストンのオルガンは素晴らしい。
間奏でオリジナルの長めのソロがありますが
これが曲のよさを引き立てる素晴らしいもの。
出来ればビリーのボーカルも聞きたかったです。
2005年2月11日がこのコンサートですが同年11月より入院
2006年6月6日の逝去ということで
映像で見ることが出来るビリーの最晩年の
映像となったのが悔やまれます。
皆さんが言及されるジェフ・ベックの
Surf's Up はAN ALL-STAR のヴィンス・ギルの素晴らしいバージョンと
双璧をなす超名カバーですよ。
少々ミスがあり、それが目立ってしまうのは致し方ないですがそれでも充分。
ジェフが自身のコンサートで演奏していたビートルズのA Day In the Lifeを
髣髴させます。この人のボーカルコードギターで
名曲アルバムを作っていただきたくなります。
Surfin' USA は逆に、ブライアン・バンドwithジェフと言う感じで
ジェフリーのボーカルもいいです。
ブライアン本人のパートは正直な所
またこの曲?と思いました。
他の作人に収録されていない曲を入れて欲しかったな。
(これがひとつのショーでそこで演奏される曲となると
いつもどおりになるのが理解できるので星は引きません)
しばらく敬遠していましたが
購入してみると満足です
なお、本編のブライアン以外のMCに字幕が付きませんので
リージョン1が見れる環境の方は
輸入盤で充分かも
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