照れ隠しのようなおちゃらけた本人のあとがきとは別に、「恋文日和」などかなりロマンティックな作品を発表するジョージ朝倉の初期短編集。どの話もかなり純愛、かなりロマンティック、今の作風の原点を読んでる気がします。表題作『バラが咲いた』を始め、やっぱりジョージ朝倉の描く恋愛、そしてセリフは素晴らしくロマンティックだと思います。こんな恋愛、今だからこそ有り得るような気がします。必読の一冊です。
『みんなのうた』開始からおよそ5年分ぐらいの主だった楽曲を集めたアルバム。番組が始まって5年目に生まれたオレには、当然ながらこれらの楽曲を『みんなのうた』で見た記憶はほとんどないけれど、「学校で歌った」とか「NHKの他の音楽番組できいた」とか、そういった形でなじみのある歌が大部分だ。 中でも、今回ポチる決め手となった、記憶にもあざやかな「サモア島の歌」は、番組開始2年目の1962年に登場した歌で、サモア島を取材で訪れたNHKのスタッフに現地の子どもたちが歌ってくれたポリネシア民謡に、日本語の歌詞をつけたものだという。 自分でもオルゴール・ヴァージョンの着メロを携帯にダウンロードして、アラームに活用しているけれど、とにかくメロディーがきれいで、なんだかよくわからないけれど胸が苦しくなって涙が出そうになってしまう、そんないい曲だと思う。 また、後に野宮真貴さん(ex-ピチカート・ファイヴ)もカヴァーした「地球を七回半まわれ」のイカすゴーゴー・サウンドもオツなものである(「サモア島」「七回半」ともに合唱は杉並児童合唱団)。
このCD、番組オリジナルの音にこだわりのある方にはおすすめはしないが、特にこのあたりの初期の『みんなのうた』は、もともとのオリジナルも児童合唱団などが歌っている場合が多いので、自分としてはあまりこだわりを持たずに、軽い気持ちで聴くようにしている(ちなみにこのCD、モノラル音源や、当時録音されたと思われる、オリジナルに準じた音源もいくつか含まれているようだ)。 オリジナルと違う歌い手の中では、堀江ミッチの優秀な後輩のひとりである、山野さと子さんの歌声が5曲も聴けたのがうれしかった。また、ラストの「バラが咲いた」もオリジナルではないのだが、ユニークな構成の旧い録音で、不思議な感動があった。 ブックレットには、川崎龍彦氏による解説つき。
彼の直筆の文字を見ながら詩を読んでいると涙が止まらなくなりました。強さと優しさを持った本当に才能に溢れた人だったと思う。 今夏、アメリカの公立学校では推薦図書としてこの詩集が選出されたそうです。 2PACのことを知らない人にもぜひ読んでもらいたい一冊です。
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