最近流行の開発手法アジャイル。 ユーザ要望に早期に対応するための開発スピードの短縮化など メリットが多いように感じる。 「しかし本当に使えるものなのか?」 そんなところから私は読み始めた。
私の感覚では、 お固い大企業にとっては、労働時間やメンバの協労などの関係から 使えない手法かなとも思っていた。 しかし週40時間以上やらないことやメンバ間の対話など、 継続的に活用できる仕組みがあるということなど問題に対する解決策も十分に得れた。
ソフトウェア開発でよくある問題は、 作るということに終始し、チームとしてどんな目標に向かうのか ということもなく、期限までにできたできないという評価が多かった。
しかしアジャイルでは、 ビジョンや目的を語り、そこに向かって、リーダシップを発揮していき、 対話などを通じて、共鳴・共振を行い、 より早く、優れたソフトウェア開発を実現するということになるのだろう。
ソフトウェア開発をする組織はこれからセンゲのいう「学習する組織」になる必要がある。 またそういった組織を作り上げることでより高い成果に繋がっていくのだろう。
そう感じられる本でした。全体的に経営的な観点で書かれており、 開発手法についてかかれてません。
ただ本当のアジャイル開発について知りたいならば 「アジャイルな見積りと計画づくり」 「アジャイル開発の本質とスケールアップ」をお勧めします。
スクラムという方法論の、手順、プラクティス、有効性の説明、既存の方法論の問題とスクラムでの解決策、スクラムの導入方法、そしてスクラムを利用したプロジェクトの管理手法の紹介です。 プロジェクト管理手法のボリュームが、他の方法論の本より、詳しく、具体的に書いてある印象です。 最初にこの本を読んだ時は、よく理解できませんでした。が、アジャイルの入門書を読み、スクラムの概要を掴んでから読むと、理解できた部分が多かったです。 スクラムに関する知識だけでなく、ウォーターフォール等、今までの方法論・プロジェクト管理手法の問題点等もしっかり分析してあり、知識が深まりました。スクラムの導入の如何によらず、方法論やプロジェクト管理に興味があれば、読んで損はない、印象です。 個人的には、読みやすい本ではなかったですが、しっかり読むと「なるほどー!」と思う点が多々ありました。
この本はスクラムの解説書ではなく、スクラムにこだわっている人々を描いている本である。スクラムを組んだことの無い私にとっては、この本を読んでもスクラムが何かはやっぱり解らない、なぜスクラムがくずれるのかもわからない、本の中でもいろいろな人がスクラムについていろいろな説を述べていて良く解らない。しかし、この本を読むと、「スクラムの強さは体重差だけで決まるものでは無い」「スクラムはミリ単位の体の動かし方・駆け引きで強さが決まる」「コラプシング(スクラムを崩す反則)の判定は、あやふやなものらしい」など、スクラムは複雑・哲学的なものであり、情熱を傾けるに足るものであることが解る。とにかく、スクラムを組む人々の「こだわり・情熱」が良くわかる本である。しかし、こういう本に外国人選手の名前が少ししか出てこないのが、日本ラグビーの限界を示している、もっとおもしろい世界のFW選手を取り上げて欲しい。また、ラグビー界の人って異常に出身校や所属会社にこだわっていて、部外者にとっては気持ち悪い。他のスポーツではこんなことは無い。ラグビー見るだけの人(特に私)にとっては、早稲田と明治のどっちが強かろうがどうでも良いことであって、JAPANが世界に通じるかどうかが一大関心事項なのだ。ライターの方々はそのことを肝に銘じておいて欲しい。選手もライターももっと世界に出て行って欲しい。
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