水道橋博士の「本業」を読んで 「これは面白い、他のも読まなくては!」と とりあえず手に取ったのがこの本。 まだ第1弾は読んでないので比べようがないですが、 面白かったー。
一人の人物をじっくり笑いを交えつつ、掘り下げていて、 その語り、筆力、なんとも絶妙です。 驚いたのは、飯島直子さんの人柄のよさ。 気取らない? さっぱりしてる? かわいらしい? とにかく、ちょっと意外だったのでびっくりしました。 エガちゃんのグランブルーも寺門ジモンのサバイバルも 鈴木その子さんの常軌を逸した世間知らずさも、 浅草キッドの二人の手によって、彼ら彼女らの実力以上に 面白く、魅力的に描かれています。
本当に面白かった! テレビはあまり見ないので、お二人の実力は本でしか 拝見していないのですが、今後ともたくさんの本を出してください。 ご活躍、楽しみにしています。 本当に面白い! 読んで損はないです。 オススメです。
大学をやめた青年が浅草に行き、深見千三郎という老コメディアンに弟子入りしやがて人気者になっていくが、それと相反してかつての師匠は...。おそらくは大半がノンフィクションと思われるビートたけしの自伝的小説。 たけし、師匠の深見千三郎、ストリッパー、芸人たちが浅草で笑い、泣き、怒り、飲む姿は、初期北野映画のように乾いていない。非常に泥臭くて湿っている。作家として北野武とビートたけしはまったく別の光を放っているように思う。ただし底辺にある人生についての諦念は共通しているかもしれない。また諦めた上で笑うしかないという姿勢もいくらか似たところがあるかもしれない。
以前持っていたCDだったので すごく懐かしく思いました。 近くのお店ではもう手に入らない商品なので・・・
第一章「少年時代」のもと 第二章「浅草キッド」のもと 第三章「芸」のもと 第四章「家族」のもと からなる本書は、それぞれの章が水道橋博士、玉袋 筋太郎両氏によるエッセイ で構成されています。
お二人共が使っておられた表現ですが、私も『思春期をこじらせた』人間で、 木曜深夜1時を心の支えにしておりましたので、第一章、第二章までは共感を 通り越して同化してしまう感にとらわれました。あの頃の気持ちのヒリヒリ感 までもが甦ってきました。
「学校に馴染めず、うつらうつらと生きていても死んでいるような、ただただ 寝て起きて時が過ぎていくだけの日常は、重く、息苦しい日々だった。 そんな一週間の中で、唯一の楽しみが、木曜日の深夜一時から始まるラジオ番組 『ビートたけしのオールナイトニッポン』だった。」 (水道橋博士 第一章「ゴキブリホイホイ」より引用)
同じ経験を両氏が取り上げていることもあるのですが、表現の仕方が違ったりして、 また、そこが大変おもしろく感じましました。 ルポライター竹中労氏に衝撃を受けたとご自身が記す通り、水道橋博士の文章は 「ルポライター」のような書き方です。自分の経験、感情でありながら、1段階抽象度を 上げた書き方をしているように感じます。当時の固有名詞等を多用し、それを言葉遊び のように入れ込みながらもなめらかで、やや推敲されすぎの感もある!?文章です。
一方、玉ちゃんの文章は、素朴です。直接話法が多いです。 それ故に、何度も涙腺を直撃されました。 高校卒業目前、就職の決まった玉ちゃんにビートたけし氏が、 「おう、じゃあ、あんちゃんは卒業したらオレのところ来いよ」と声をかけてくれたシーンなど、 よかったねぇ玉ちゃん!と涙が止まらなくなりました。
一冊全体を通して、仕事、家庭、親についての文章、最後までどれも楽しく読ませていただきました。 うなずいたり、泣いたり、笑ったり、大忙しの一冊でした。 思春期をこじらせていた四十過ぎの大人、今はなんとかやっていけている大人にオススメです。 今の幸せが実感できると思います。
我武者羅に修行に励むたけしさんの姿が見える。 期待通りの楽曲でした。
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