アップされた写真がいいです。なかなかいい本がありませんでしたが気に入っています。
収量を増やすには、田んぼを耕して、肥料をやって・・・ というのは、余りにも古来からの常識ではなかったか。
筆者は、手がかからず収量があってお金もかからない農法を 追求していった結果、
「田んぼは耕さないほうがいい」
という驚くべき事を発見した。 もちろん、何もしない方がいいというような不思議話では ない。宗教でもない。
冷害で強かった田んぼの調査、オーストラリアに入植した 日系人の栽培の調査、雑草が生えない田んぼの調査、 そんな積み重ねで、発見されたものだ。
筆者が提唱する「不耕起栽培」というのは、稲刈り後、 すぐに米ぬかをまいて田んぼに水をはっておく「冬期湛水」 というのと、低温で2ヶ月かけて育成した苗を植える 「不耕起移植栽培」の組み合わせである。筆者は、この ために深植えできる専用の田植機まで開発している。
「冬期湛水」すると、田んぼの中にイトミミズが大量に 育つ。それが、地味を豊かにし、雑草の発生を抑制する。 また上記した苗の育て方をすると、強い苗ができる。 こうすると、田んぼを耕す必要がない。それでいて、 雑草に強く、収量も豊かで、味の良いコメができる。 雑草に強いから、農薬も要らない。地味がいいから、 肥料がいらない。
結果として、普通の自然農法より、さらにいい「究極の 田んぼ」ができるということなのである。
稲作の常識を非凡に打ち破り、なおかつ持続可能な 古くて新しい農業。是非いちど読んでおきたい本である。
Much better than the one I've used. I haven't tried baking bread yet.
タイトルにひかれ、読んでみました。
「化学肥料・農薬が、日本の農業から思考力を奪ってしまった」とする著者。ロジカルな思考と徹底した実験は、化学物質や農薬を使わずにいかに食味の良いコメを生産するか、というテーマを中心に展開されます。
「過保護に育てられた作物は、ひ弱になる。病害虫に弱いから、さらなる農薬が必要になる。悪循環だ。人間が介入しすぎて、植物の生命力を削いでいる」 「人間にできることは3割、残りの7割はお天道さまや稲や微生物の仕事。やるべき作業を万全にやったあとは、稲を信じて待つ」 「見学者にはすべてオープンにしている。何ひとつ隠しませんが、カスタマイズしない限り役に立たない」 といった言葉は、人づくりにも通じる重要な教えだと感じました。
「TPPで私は影響を受けない。世界でもブランド米として勝負できる」とする松下さんが生み出した、巨大胚芽米「カミアカリ」(玄米食専用を正面からうたった日本初の品種)を食べてみたくなりました。
猛暑に備えて冷房と併用するために購入しました。上下にも首ふりするのでサーキュレーターとしても使えます。充電バッテリーのためかかなり重いです。それ以外は満足しています。デジタル操作盤も使いやすいです。
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