裏と表の2部構成になっていて、『失われた記憶~サイレントヒル』の方は、これまでのストーリーをとても丁寧に解説されている。 はじめての人でも十分にこの世界にひたることができるだろう。 表側の『サイレントヒル3 公式完全攻略ガイド』は、MAPが詳細に描かれており、十分な戦闘体制で戦える。 クリーチャーもほとんど全種類網羅している。とにかく分厚い本だけあって、内容も濃い。
‘2’を聞いてると朝の日差しをあびながら一人見知らぬ外国の街にいる風景がよぎってくる。(多分オレだけとおもうけど) なんとも言えない孤独感にさらされる。それがまた心地いい。 自分的にはマイブラの‘SOMETIMEs’以来の感動。 素晴らしいです。
【概要】 コナミから発売されている有名ホラーアクションアドベンチャーシリーズ第5弾です。 ファンの方ならば、本タイトルがいずれのプラットフォームにおいても日本では発売中止になったことは周知の事実でしょう。 ゲームの開発自体は、Double Helixという外国の会社が行っています。 ゲーム中では前4作で登場した固有名も随所で出てきますが、ストーリーの理解においては本作のみのプレイでも、特に問題はないと思います。 本パッケージ(DVD)はWindows 版であり、インストールするにはSteamが必要になります。 するとディスクが無くとも購入可能と思われるかもしれませんが、リージョンブロックのために日本からはダウンロード購入はできません。 よって、このようなパッケージ版でインストールするか、別の手段でダウンロード購入する必要が出てくるでしょう。 ゲーム動作について少なくとも私の場合、XP, Vista(共に32bit)では正常に動きましたが、Win7 64bitではロード時間が長くなり、 描画も重くなってしまい、満足なプレイができないと感じました。Win 8 については、本レビュー時においては当方未所持であるため、分かりません。
ゲームのオープニングは次のようです。主人公が担架に身体をベルトで拘束され、病院内を運ばれていく場面から始まります。 なぜ自分がここにいるのか記憶がありません。行きついた部屋で、担架を運んでいた医者(?)がその場を去ります。 しかし、医者は何者かに刃物で貫かれ絶命。主人公は何とかベルトを解き、病院の脱出を図ることになる。というものです。
【システム】 基本的に前4作までと変わらず、3人称視点です。 今作は回避のコマンドがあり、これをうまく利用しなければ、戦闘では生き残れないこと必至であるように感じます。 前4作と比較すれば、戦闘難易度は明らかに高くなっていると思いました。 言語は英語音声、英語表示ですが、キャラのセリフの字幕表示は可能です。
【良い点】 ・全体的に暗く陰鬱な場面が多く、ホラー感がうまく漂っている この点は前4作までと変わらず、良い感じを出しています。
【惜しい点】 ・キーバインドができない キー配置をカスタマイズしても、次回起動時にはそれが反映されず、デフォルトに戻ってしまいます。 しかし、ゲームのフォルダのbinds_pc_mjs.cfg というファイルを直接編集すれば、好みのキー配置が可能になります。 それでも私の場合、プレイ途中でなぜか一部のキー配置がいつの間にか変わってしまうというバグに幾度も見舞われました。
・ザコ敵が最強!? 中盤でNeedler という足に巨大な刃を構えた、クモのようなザコ敵が出てきます。 防御率が大変に高く(正面から攻撃すると銃弾も刃で弾いてしまうほど)、リーチが長いためスキを見つけるのに一苦労です。 慣れないうちは、1匹さえ倒すのに正直ラスボスよりも回復アイテムを多く使ったこともあったと記憶しています。
・中盤まで回復アイテムが少ない 文字通りです。このゲーム、少なくとも私にとっては最終面が最も容易なステージでした(ナイフでザコを余裕で対処できる)。 それなのに、回復アイテムが豊富でした。 対して、特に中盤までは回復は少なく、何度もロードしてやり直したりして、神経を使わされました。
・障害物にはまることがある 私の場合、プレイヤーキャラがベッドと壁の隙間にスッポリはまって出られなくなり、泣く泣くセーブデータをロードしたことがありました。 また、NPCを連れる場面がいくつかあるのですが、運が悪いとNPCが主人公に付いて来ず方向転換せずに、ずっと同一方向へ進んでしまう (何かにぶつかったら、ずっとその場で駆け足を続けるだけ)といったバグもありました。
・ストーリーが消化不良の部分がある ネタばれになるので、そういう部分があるということだけに留めておきます。
【補足・まとめ】 というわけで、悪い点ばかりになってしまいましたが、それでも個人的には面白かったゲームです。 戦闘は難しい面もありますが、慣れればクリア特典のコスチュームのコンプや、スペシャルウェポンの入手を目指し、楽しくリプレイもできるのではと思います。 「サイレントヒル ホームカミング攻略@WIKI」、という有志の方のウェブサイトがあるので、そこの情報が大変参考になると思います。
・フレームレートの改善 ・ボイスの同期やらサウンド周りの修正多数 ・フォグ密度の調整 ・その他細かいサウンドやら見た目の調整
パッチの内容は以上のようです。
それと、私はちょうど、SH2のプラチナトロフィーを挑戦していたところだったのですが、 あるところ(操作性が非常に厳しいボート)で躓いておりました。 しかし、パッチ後、難なくクリアできてしまいました。 PS2版をプレイしていないため、パッチ後に元々の操作性に戻ったのか、 操作性を良くしてくれたのか分かりませんが、プレイし易くなったのは確かです。
シリーズは全作経験済。久しぶりに、据え置きでプレイできる国内版の新作が出るという事で多少なり とも期待していましたが……なかなか、反応に困る作品ですね。
タイトルにも書きましたが、今作は3Dに対応しています。霧の街を手探りで進む主人公との一体感が増 し、他のゲームでは味わえない感覚を楽しめます。 街を探索中の天候変化と、それによる敵の強化は良いアクセント。 謎が明かされる後半からエンディングまでは、シナリオのテンポもいいし、ボス戦もあるので結構楽しめます。
反面、序盤は一撃死が多く、ロードの長さとオートセーブ地点までの巻き戻しが遠い場面もあってうん ざり。登場人物も本筋と関係無いし、話も進まないので実に退屈です。 敵のデザインや数、戦闘は最低レベル。元々戦闘を重視しないシリーズですが、ここまで質を落とされ るとストレスしか感じません。
最大の問題点は処理落ちで、序盤は何とか我慢できていたのですが、後半から更に酷くなってきました。 強敵との戦闘や逃走中にカメラを動かすと、コマ送りというよりもコマが飛んでしまい、自分の位置す ら見失う始末。HD版も酷かったし、最近のコナミ製品は一つとしてまともなものが無いですね。
良い部分も幾つかあるのだが、悪い部分がそれより異常に多いので、素直に評価できないのが残念な ゲームです。
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