さすがゴダールですよね。ストーンズがただの動く小道具みたい扱い、自分の映画哲学を貫いている。これじゃゴダールにストーンズの映画を依頼したプロデューサー怒るの当たり前。ゴダールの変人ぶりはストーンズを超える表現力。ゴダールアッパレ!
特に第1番は大好きな曲で、それなりに厳しい耳(?)で聴いています。ピリスの慈しむような深く心のこもった演奏が特に印象的です。さらにデュメイとワンの本当に情感あふれるスケール感との対比がとても素晴らしい演奏だと思います。不滅の名盤です。
この作品の中でミック・ジャガーがしっかり映るのは一回きりだけど、私はそのワンカットですっかり彼の色気に参ってしまったのだった。
帯にはすべてのマーケター必見のようなことが書かれてあったが、もちろんそれは購買対象を広げるための売り文句であり、もちろんそんなことはない。「オリンピックにおける」スポーツマーケティングを知りたい場合には有益な一冊ではないか。個人的に読むとフィットすると思われる層としては、オリンピックマーケティングの実務に関わっている人や興味がある人(学生?)であり、そのような人たちにはある程度包括的に書かれているため全体像を把握しやすい。ただプロが読んだらおそらくこれでは物足りない内容だろうが、そんな人間はそこまでは多くないので問題ないだろう。
読んだ率直な印象としては、教科書と実用書の中間くらいの位置づけだと思われ、多少退屈する。まあ学者が書いて学者が監修している本だからそこは仕方がないだろう。
非常に勉強になった点としては、IOC、IF、NOC、OCOG、アスリートなどのステークホルダーの力関係をマトリックスで点数化した部分。難点としては洋書のためどうしても読みにくい、理解しにくい箇所があるということ。監修者は、翻訳は翻訳会社がやって最後に一読してチェックした程度なのではないかと勘ぐりたくなる。
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