以前、「介護と恋愛」は読んだことがあったのですが(こちらはエッセイ。家族(父)や彼について書かれていたと記憶。)、今回この本を読んで遥氏の10年ほどの作家人生に、ほぅ・・と感嘆の溜息が出たほどです。 素人の私ですが文章力、構成力、情報収集力(宝塚については趣味が幅をきかせているようですが)等などプロの作家さんに全く引けをとらないですね。本題のPKR歌劇団もそうですが、大手銀行の総合職として着実にキャリアアップし、次は女性支店長か??というところまできていながら統括エリアの業績が伸びず会議で叩かれ、今まで懸命に育ててくれた鵜飼からも見放され(パフォーマンスではあったが)、後に退職。同じく金融機関で職探しを始めるがなかなか思うようにいかない。〜あたりも結構読ませます。最終的に落ちついた先が芸能プロダクションの経理というかなり畑違いなところで、社風もファションも緩くて締りがない。 一方、母と住まう自宅に帰ると近隣の主婦達が足の悪い母の買い物を届けに来たり、話し相手になっていたりとこちらも勝手が違う。 そんな風に自分を取り巻く環境は大きく変わり、初めは浮いた感のあったゆき(主人公)だが、出入りの地域情報新聞の担当者や近所の主婦らと交わり、後に一大ムーブメントを起こす。ちょっとばかばかしさもあるけれど、それも承知で読んで頂きたいですね。(笑)
セールス的には過去の他のシングルには及ばないが、代表的なバラードの一つ。派手さこそないが、その分歌詞がきわだつ名曲。カップリングは他のアーティストに提供したセルフカバーだが、アルバム未集録のこちらも隠れた名曲。
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