放送は春だったけど、どうやら撮影時期は前年の夏から秋にかけてだったようで、田舎の夏の終りの日差しや風景が美しい。ストーリーもほのぼのしながら、ときおりホラー的な要素にドッキリ。荻野目慶子の怪演(目の動き!)にも注目。
この小説は 男女かかわらず そして子が居ても居なくても それぞれが 腑に落ちる本だと思う。立場の違う 考え方の違う でも結局のところ 人はみな 落としどころを探しながら日々暮らしてゆくのだと、あらためて 考えさせられた1冊だった。 PTAーきっと かじった人なら そのとおりだよーとひざをうちっぱなし、 かかわりの無い人にとっては、ぬぁんじゃこりゃ!のデンジャラスゾーンだろう。 作者は、あらゆる方向に視点を持ち、絶妙なトークで話しをふり続ける 司会者のごとくまんべんなく旨い。 ぜひ、みなさんご一読を。
2人の主人公の心の成長を描くドラマ。久々にドラマを見ましたが、感動しました。内輪ネタのようなギャグが少々うるさいなと感じたりもしましたが、元教師とすさんだ心を持つ少女とがぶつかり合いながら進められていくストーリーは秀逸。こういう先生、昔は多かったなぁと思ったり。恋愛や派手なアクション等とは無縁の内容ですが、生きる意味を自然と考えさせてくれる全11話はすべての世代に見て欲しいと思える内容でした。
微妙な出来のドラマでしたが、主演の黒川智花さんのファンの方はこの作品を購入されるのもよいかもしれません。跳んだり跳ねたり喜怒哀楽の表情にとんだ黒川さんの姿を見ることができますので。黒川さんのファンの方にはたまらないドラマになりえるかもしれません。
著者の「七人の敵がいる」を読んだ直後に偶然読むことになりました。 「七人の敵がいる」の脱稿を控え、宣伝を行っている最中に著者は急性白血病と診断されました。
鮎川哲也賞を受賞した「ななつのこ」で著者を知り、その優しい言葉の選び方とストーリーラインに感心して、その後はかなりの作品を読んでいたのですが、「七人の敵がいる」は本当に久しぶりの著者の小説でした。 著者の作品に「ささら さや」「てるてるあした」というゴーストストーリーがあります。自身が描いたそんな死の世界が目の前に見える中、目一杯闘いに挑む著者の闘病記は、読み始めると手を離せなくなるほど一気読みです。
夫で同じく小説家の貫井徳郎さんとの夫婦の絆、兄弟、友人との交流に、本を握る手の力が強くなりすぎてしまいました。 本署以降、新しい小説は書かれていませんが、根治は難しくとも著者の作品をまだまだ読みたいと心から思いました。
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