「宮崎あおい」を生んだアイドルの登竜門的 BS-i 番組「ケータイ刑事(デカ)」シリーズ。名物プロデューサー:丹羽多聞アンドリウが顔役を務めていて、「恋する日曜日」と交互に放送されるドラマだ。ドラマと言っても、実態はアイドルのプロモーション・ビデオの様な感じ。低予算・手作りながら、新人俳優や新人脚本家を率先して起用。いい意味で実験的な事が出来る枠となっている。
天才肌だった宮崎、部活少女だった堀北とは対照的に、3代目ヒロイン黒川芽以は「テストで100点取れるアイドル」と言われる、秀才&努力家タイプ。ピアノが弾け、絶対音感を持つ等、耳の良さでも知られる。
最近のケータイ刑事は、スラリと長身のモデルタイプが多く、制服を着ていても、ちっとも子供に見えない人ばかりだが。黒川芽以は、縦も横も普通サイズなので、制服は多分、一番似合っている。特にシーズン2からは、髪形がポニーテイルに変わっていて、可愛さ倍増。哀感のあるオープニング曲も、シリーズ随一のメロディーと言われる。
そこそこ面白い回があるかと思えば、単なるダジャレで終わっていたり、学芸会同然だったりする回もある。主役の娘が好きでないと、よもやDVD買おうなんて、思わないだろう。でも、真面目で成績の良い女の子がタイプなら、買いだと言っておこう。眉毛「抜かない」、ピアス「一生開けない」と、結構マジメなアイドルで、芸能人ぽくない所が好きだ。ファン層も、真面目なサラリーマンが多いそう。皆、芽以出演DVDを、確実に集めてくれる為、相当期間経っても、DVDが売れ続け、在庫が「必ず掃ける」という伝説がある。
演技力も、子役出身である為、芝居は既に安定している。双子役を、声のトーンまでガラリと変えて演じ切り、視聴者を驚かせたり。水槽に住む魚相手でも、号泣するまで気持ちを込められる等、集中力の高さを称賛する声は多い。鮮明に聞こえるセリフ回しも、かなり上手い部類に入ると思う。
武器である「涙」で、役名まで変えてしまったのは有名。元々「麗」になる予定だったが「泣き」の演技に定評がある事から、「涙」の旧字体「泪」(るい) に変更となった。番組の卒業式で証書を渡されただけで、ボロボロ泣いてしまう等、実際もかなり涙もろいタイプ。新相棒:高村一平・巡査相手の「嘘泣き」でも、全然嫌味に感じない。この天性の可愛さは、ポイント高い。
シーズン2の傑作は2つ。 ●大ベテラン:藤木孝・演じる「言霊(ことだま)教授」という強敵が出現。高村刑事が毒殺されかかる、第4話「高村刑事、絶体絶命!〜正しい日本語殺人事件〜」。 ●眼鏡が似合う鑑識:柴田太郎が、危うく爆死しかける、第13話「さよなら、柴田さん〜無差別爆破事件〜」。である。 どちらも、泪の号泣が全開である。
プラス、次点として、瞬間移動の第3話も、ベタだけど意外と面白い。
公式サイトの藤木孝さんのコメントもいい。「言霊教授という素晴らしい役を頂き、ベストを尽くします!」という物。実際、この時の芝居が関係者の間で話題になり、近い感じの役で、地上波のドラマから、次々出演依頼が舞い込んでいるそう。新しいチャレンジが出来る枠として、意外な広がりを見せている当シリーズである。
黒川芽以の記念すべきファーストアルバム。
シングル収録曲5曲に加え、去年の5月に披露されたきりだった「今日のまま」、バラエティ番組のタイアップ曲「BLAST」、
そして彼女自身が作詞作曲した「笑顔の人」「心の証」「なんにもない」の計10曲の内容です。
シングル曲、特に「ひとつだけ」「泪の海」がやはり白眉の出来だと思うのですが、
自作3曲もなかなか面白いものに仕上がっています。
「笑顔の人」は、作曲過程の鼻歌をそのまま歌ったようなフワフワしたメロディーが心地よい曲です。
ジブリっぽい響きの「心の証」。ミュージカル調のボーカルが面白いです。
オルゴールのバッキングのみで歌われる「なんにもない」は、詞の内容の良い悪いは別にして、彼女自身の独白のように聴こえます。
他にも「そら色のスケッチブック」「BLAST」「シアワセがふえるより哀しみをへらしたい」では作詞に参加していて、
彼女の創作に対する強い意欲が感じられます。
このアルバムについて、彼女は「聴いた人それぞれの心の中に色んな“芽”が生まれればいい」と豊かなイメージを抱いていますが、
まさにそのようなイメージを喚起させる作品となっています。
ちなみにこのアルバム。歌詞カードに載っている歌詞は全て彼女の手書きで、
載っている写真の選択・配置まで全てセルフプロデュースしているので、
レンタルしてコピーではなく、実際に購入して楽しんでもらいたいです。
タイトル通りですが、本当にケータイ刑事が好きな人は満足な音楽CDになっていると思います。当然ですが、動画サイトや「にこ☆さうんど」などで得られる音質とは又格段に音が良くて、テレビの中でかすかに聞こえていた音もはっきりと聞こえて、よく聴いてみるともっと良い音楽だったなって再確認できると思います。
それに、ファンなら3人のここだけの写真が入ったブックレットが嬉しくなってしまうと思います。これだけでも買う価値があるかなって。
付け加えますが、歌の歌詞が書かれているのは黒川さんの「ヒコーキ雲」だけです。
本当は銭形愛・舞・零などの各オープニングテーマや、「泪 流して歩こうよ」の歌詞が書かれてあったら良かったなって感じですが…。 すべてはCDに入ってるのでファンはそれでいいのかな(笑
ヒコーキ雲の作詞は丹羽多聞アンドリウですが、詩の内容がケータイ刑事に出演した人に向けて書かれているような気がして、ちょっと感動しました。
個人的にニコニコ顔になる内容のCDでした。
ケータイ刑事ファンにとって、泪の決めゼリフは
非常に迫力があってカッコよいものに映っているでしょう。
本作品ではそれを逆手に取ったような楽しいミニ映画や、
泪の嘘泣きをコントで見ることができます。
嘘泣きを見られるのは最後の機会になるかもしれません。
また、芽以ちゃんのケータイ刑事に対する意気込み、愛情を
そのインタビューから感じることができ、感動も得られるでしょう。
DVDはおまけに感じているかも知れませんが、
37分が一瞬に感じるほど、よいできになっています。
最後に90秒ロングバージョンの映画CMが入っているのも
うれしい心遣いですね。
冬服Versionのフィギュアでは、警察手帳が
ドラマ本編と同じになっているのもうれしいですね。
ちゃんと青葉台学園の(?)かばんも背負ってますよ。
超おもしろすぎ。主題歌が頭から離れず、高村刑事の口癖も頭から消えない。 すぐ犯人がわかってしまうけど、あたしって推理能力あるかもって錯覚に陥るのがいい
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