今回はあまりハングオーバー(二日酔い)になりません。 なるのは最後くらいかな・・・。 二日酔いの状態で自分達が何をしたのか、その謎を解いていくのが、この映画のスタイルだったのでは? その「ハングオーバー」独特のスタイルが崩れて、普通のロード・ムービーになってしまった感がある。 だから今回は「ハングオーバー」というより、「ミスター・チャウを探せ!」と題するべきかも。 今まで以上にミスター・チャウがキーパーソンになっています。(冒頭が彼のシーンだからね。) ただでさえ濃いキャラのミスター・チャウが目立ちすぎて、アランたちは終始彼に振り回されっぱなし。 ミスター・チャウは確かに面白いキャラだが、やはり主役はアランとフィルとスチュの3馬鹿トリオだ。 1も2もチャウは目立ちすぎなかったからいい味出てたのに、今回は味が濃すぎて別料理になってしまっている。 やはり1が衝撃的すぎて、2以降に期待がかかり脚本を苦労したんだろう・・・。 「前作を超えるものを作らなければ!」と思って試行錯誤を重ねた結果、前作までと別物になってしまった。 個人的には、多少マンネリ化してても、今までのスタイルで二日酔いから初めて欲しかった。 ラストは面白かった。「やっは『ハングオーバー』はコレだよ!」って思えたからね。 あとキリンのシーンも笑えた。
解説によるとハリー・ベラフォンティは映画等で描かれるアフリカ系アメリカ人(俗にいう黒人)がステレオタイプなものが多くそれに不満でこの映画を企画したとか。確かに各メディア等で描かれるアフリカ系の人の描写が極端にいい人か極端に悪い場合に分かれるものが多いと思う。そういう固定観念から脱却した人間的情緒のある曖昧な人格をもった一人の人間として当たり前な役を演じたかったようですが、それが成功しているかどうかは観る人によると思う。私は身近にアフリカ系の人がいないのではっきりいってよく判らないのが本音。映画を観るにあたって原作を図書館から借りて読んだら前半はわりと忠実に映像化してるけど、後半はかなり違う作りになっていて驚きました。が、上記のような意図を含んだ映画なので原作と違っても仕方ないかな、と思いました(そもそも原作通りに映画にしないといけないわけでもないし)。蛇足ですが原作もクライムノヴェルの秀作だと思います。 脚本のA・ポロンスキーはこの後手がけた「刑事マディガン」でも原作の本部長の苦悩をばっさり切って、刑事アクション映画にしてるようですが単なる偶然か、ここでの脚色を評価されての起用なのでしょうか。それと監督のR・ワイズも「地球の静止する日」が原作短編と相当違うらしいですがこちらは単なる偶然みたい。
2のモザイク無し無修正版が日本でも出てくれる事を期待して、2の購入は見合わせていました。 オカマのイチモツやエンドロールのストリップ写真なんてどーでもいいと思うかもしれませんが、やはりモザイクひとつあるだけでネタの面白みが全く変わってきてしまいます。
ボックスまで出して、今更無修正版を出すとは思えないので、これを機に購入したいと思います。 しかし残念だ..
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