もともと古い本だし仕方がないと思います シミもあったし匂いが強かったです
新書として、長さと内容のバランスがよい本だ。表題のテーマに関して短時間で学習的満足感を味わえる。1998年2月に初版が出て、2007年11月に再販。関心のある向きにコンスタントに読まれているのだろう。主に、近代日本における「子ども」イメージの形成を、児童文学の変遷、特に鈴木三重吉の創刊した『赤い鳥』にみられる子どもの描かれ方に注目して論じられる。明治期の巌谷小波に代表される「お伽噺」のように、とにかく「子ども向け」の物語を一括して提供していた時代から変わって、大正7年に誕生した『赤い鳥』はより明確に独自の「子ども」像を提示していた。それは、純粋でか弱い良い子、という理念的な「子ども」像であった。後に『少年倶楽部』のような元気で勇猛な「子ども」像(やがてお国の為に戦う)の前で影が薄くなるにせよ、この『赤い鳥』が物語った「子ども」の姿は近代日本の幼年者をめぐる「知」としては大きな影響力をもった。そこにこめられた「童心」の理想化の背後には、ますます近代化する社会のなかで世俗の荒波からの逃避場を求める大人たちの心情があったと、というのが著者の結論的な主張である。なるほど、とその簡にして要をえた論述にはひっかかるところなく得心した。近代日本の「子ども」をめぐる研究書としてまず手にとってほしい一冊。
美しいDVDです。選曲も、歌声も、おじいさんになったダークの3人の姿も、みんな美しい(ゾウさんは、映像は見ずに音だけ聴いてくださいとおっしゃっていますが…笑)。美しい日本の歌を美しく歌えるひとたちが少なくなった現在、このようなDVDは、見て聴いて心和むだけでなく、日本の音楽文化史の資料としてもとても貴重なものだと思います。ただ40年来のファンとしては、とても寂しく悔しい思いもあります。どうしてマンガさんが抜けてしまってからDVDが出たんでしょう。ダークダックスの長い歴史の中で(再来年で結成60年です!)マンガさんなしで歌ってきたのはこの10年ほどのこと。4人揃ったダークのDVDがあって当然ではないでしょうか…! DVDが出れば長く残るし多くの人が楽しめるのですから、ぜひぜひマンガさんがお元気だったころの映像も、それこそ結成60周年を記念して、DVD化してほしいと切に思います。
ブックレットに歌詞は全て載っているが、 各アルバムのジャケットが ディスコグラフィーとして二センチ角で表示があるのみ。 中身は良いので悔いはないがかなりさみしいです。 レアトラックスには 大好きな、 「わたしの紙風船(NHK「みんなのうた」)」が収録されています。 これが聞きたくて購入したようなもの。 レアトラックスにはCM SongやL.M.C.や世界歌謡祭などの ライブ演奏の曲も多数収録されています。 これらの音源が当時の音で聞けるのがとてもうれしいです。
大好きなグループでした。残念ながら1974年に惜しまれて解散しましたが。 PPMサウンド風の当時としては、とても洗練されたステキなコーラスでしたね。選曲も12曲と言う曲数を考えるとベストと言えると思います。とにかく彼らの全盛期の曲はこれで全てカバーできましたから。
あの名曲「竹田の子守唄」も収録されています。これが入るようになった、ということはコアなファンならその意味が良く分かると思います。何はともあれ嬉しい限りです。 サッカーの応援歌として蘇った彼らの代表曲「翼を下さい」のB面が「竹田の子守唄」でした。豪華なカップリングでしたね。100万枚以上売れて大ヒットした名曲でした。
グループ解散後に「紙ふうせん」と「ハイ・ファイ・セット」に分かれる事になりますが、収録曲を聴いていますと、その目指すサウンドの違いが出ていますし、その両方の個性の集合体が「赤い鳥」の魅力だったと思います。
今聴いてもその音楽水準の高さは群を抜いています。メロディもハーモニーも歌詞も三拍子揃った、愛すべき曲を残したグループは、他に類をみないです。 フォークというよりは、ニューミュージックの先駆として、J‐POPの先駆けとして、その輝きは色褪せません。
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