最初から最後まで一気に読みました。 一方では迫り来る戦争の恐怖におびえ、登場人物一人一人の様々な思いに胸を揺さぶられ、泣き、それでいて、他方では全く先の読めないストーリーと登場人物の謎めいた魅力にワクワクしている自分がいました。
物語は最後、一番最初の場面に戻ります。状況は最初と全く同じなのに、自分自身の見方が最初とは違っていることに気づきます。何もわかっていなかった自分になんだか腹が立ちました。トムソーヤやハックルベリーフィンの冒険でおなじみのミシシッピ川、風と共に去りぬで有名な南北戦争。少しはアメリカについて知っているつもりだったのに、実は何にも分かっちゃいなかったんだ、と。
決して難しくない、すらすら一気に読める短い物語に、様々な人の思いや誇りとアメリカの歴史がずっしり詰まっています。読後、アメリカについて、もっともっと知りたくなりました。
最初は重いんですが、どんどん引き込まれていきます。歴史の勉強にもなると思いますよ。以外とおすすめの作品です。
このシリーズは、やっぱり堪えるねえ・・・。
今回の「夏ヴァージョン」は、
【あじさい、揺れて】、【ささのは さらさら】。
子供が圧倒的な存在感を放つ、離婚・再婚の場面。
締め付けられるせつなさと、微笑ましいまでのつなぎあわされる想い出の数々。
こんなふうに読めるのも、当事者ではないから。
この短編の、もしも当事者なら・・・、そう思うとやりきれない哀しみが溢れてくる。
確か、オリジナルはCommodore 64版だったと記憶しています。
洋ゲーの移植ですが、移植したジャレコが叩かれることになりました。
原作はスクリーンショットしか見ていませんが、基本的にはそのまま移植しているようです。
理不尽なトラップも、メモが3つしか取れないのも、C64のゲームだと思えばなんとなく理解できます。
容疑者とのとんちんかんな会話は、翻訳レベルの問題でしょう。
ライトユーザーの多いファミコンに移植したのは失敗だったかも知れませんが、パソコンに移植していればむしろ平凡なアドベンチャーゲームとして記憶にも残らない作品になっていたと思われますし(移植版発売時には既にC64の後継機Amigaが出ていましたしね…)、ファミコンに移植したからこそ「記憶に残るゲーム」になったのだろうと思われます。
ストーリーそのものはそれなりに面白味もあり、ミステリー小説っぽさを味わえる正統派推理アドベンチャーゲームといえるでしょう。
ただ、最後の詰めがいけない。
「○ー○デ○」としか分かっていないのに、いきなり「○ロ○○」というファーストネームが突然出てきますし(ファミリーネームしか知り得ないはずのない主人公が言うのです)、明らかに過剰防衛なのに「あきらかなせいとうぼうえい」とか無茶を言い出しますし、いくらなんでも無茶すぎます。
オリジナルを忠実に再現しているのでしょうが、銃に縁のない日本国民向けにもうちょっと理解しやすい超訳をしても良かったのではないでしょうか。
まあ、責められるべきはこのゲームの移植を決めた人であって、プログラマーやデザイナーではなく、彼らは冤罪だということをご理解頂ければと思います。
ブルースを育んだ歴史とミシシッピという場所が、 ビジュアルと多様なエピソードで語られている。 こんなブルースの本は他に類を見ないのでは。 写真を眺めるだけでも興味深いし、 読み物としても面白い。 こんな本を持ってアメリカのディープサウスを旅してみたい。 アメリカが行った人種差別政策、 それによって生み出された独自のブラック・カルチュア。 そんな生々しい歴史が、 素朴なミシシッピの風土の中で素朴に語られている。 超オススメのブルース本です!
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