価格から妥当な内容これといった特徴もなく是非観てほしい 作品ではない
70年代の最高のアーティスト、カーペンターズの映像作品はいくつかありますが、このDVDはとても良いと思います。
このDVDはドキュメンタリーのDVD化なので、カレンの、またカーペンターズの名曲それぞれをたっぷり聴きたい、見たい・・・・という方には 各曲がダイジェスト的(一部分のみフラッシュ的に)にしか流ないので少々不満がでるかもしれないですが、 この作品はあくまでもカーペンターズのドキュメントですし、各パートが短いゆえに映像資料としては豊富になっているとも言えます。
また、リチャードがピアノを弾きながら回想を加え解説をしていたり、デビュー前の貴重な映像からカレンのお葬式の様子まで、 音楽以外のカーペンターズの映像も見ることができます。 カーペンターズの音楽づくりについて、リチャードの存在の大きさ、音楽家としての資質の高さをあらためて認識できました。
カーペンターズの歴史を知ることができる貴重な映像だと思います。
“we've only just begun…”(私たちはまだ、始まったばかり)と、カレンが適度な湿度と重みを保った声で、静かに歌い始める「愛のプレリュード」。 何度聴いてもカレンの声にうっとりとし、メロディに感動し、カーペンターズという兄妹のきらめく才能を感じるこの曲が、このアルバムの第1曲目です。 アルバムのタイトルにもなっている「Close To You(遙かなる影)」も含めて、バカラックやニコルズによるオリジナルの曲に何かを付け加え、まるで化学反応でも起こしてしまったかのように真新しい曲に生まれ変わらせる力が、この兄妹にはあったのだと思います。それは単なるアレンジ力などではなく、独自の着眼力と解釈力による、本物の音楽的才能のなせる業だったのではではないでしょうか。 小倉ゆう子さん(現在、小倉悠加さんとお名前を変えたようです)による解説と、全12曲の歌詞・邦訳詞付き。バート・バカラック、ロジャー・ニコルズ、ハル・ブレイン(drums)、ジョー・オズボーン(bass)など、アメリカのポップス史に欠かせない名が多く刻まれているこのアルバムは、これから名曲探しの旅に出る人にとって、良い“耳肥やし”の1枚となるでしょう。
名曲「スーパースター」の源流が、このアルバムにあります。残念ながら、僕は「スーパースター」に魅了されたあと、「遥かなる影」を聴きましたが、まさにこの曲の延長線上に「スーパースター」があると言った感じです。 「遥かなる影」は、それ以前リチャード・チェンバレンやディオンヌ・ワービックが歌ったものですが、雰囲気がずいぶん違いますね。やはり、カレンのイメージがついてまわります。人のカヴァーを自分のものにすることは大変難しいいと思うのですが、「愛のプレリュード」も同様です。これは、当時テレビCMの曲でしたが、リチャードのアレンジで名曲となりました。反面、「ヘルプ」は、ビートルズをよく聞いていたせいか、これだけはやはりビートルズでした。 しかし、カレンの歌声とリチャードのセンスが、よく引き出されたアルバムです。
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