このアニメは最高です。
ガンダム生みの親である富野監督にとって、第二の処女作とされる作品。 自分は4,5年前に発売されたリマスター版のBOXを購入して初めて観ましたが、その面白さにすぐ虜になってしまいました。
一応ロボット物という区分になるみたいですが、一般的なドンパチやっちゃうロボット物を期待していると痛い目みます。 ブレンパワードは、ロボットというよりも一種の生物です。 人と同じように思考もするし感情もある、それぞれ性格も異なるので、ロボットという言葉はあまり相応しくない気がします。 作品を通して人が死んだりする場面もほとんどなく、全話通して1,2名程度(?)だったかと思います。
作品の雰囲気としては、∀ガンダムに似ています。 (ブレンの後に∀が作られたので、∀の方が全体的な完成度は高いと思いますが。) やはりというか、富野作品独特の空気があります。
富野さんの作品は妙にまとまっていて、一話一話のキレがない。 「この回必要だったのか? なくてもいいんじゃないか」みたいに思えちゃう話が富野作品にはあったりもしますが、後から考えてみると「やっぱり必要だった」となってしまう。 観ているうちに自然とその世界に引き込まれていってしまうので、続きが気になって気になってどうしようもなくなる。 そこが面白い点の一つだとも言えます。
音楽も素晴らしく、サントラだけでも何度でも楽しめちゃいます。 正直な話、メインの女性キャラが全裸で空を飛び回るという意味不明なOPには驚かされましたが、あれはあれでいい味を出していると思います。 (全裸なのに、なぜかエロさは全然ないという不思議)。 純粋にOP曲とED曲も素晴らしいです。
作品テーマの一つが家族になっているようですが(主に勇とジョナサンの)、この家族の考え方や関係などには否応にも注目してしまうことになります。 一時期、ジョナサンのせいで鬱になりそうなほど暗い雰囲気になった場面もありましたが、奴の存在が物語りに深みを増しているのも事実です。 最終話まで観た後、第一話から改めて観始めたりしましたが、二週目以降だからこそ新しい発見もありました。 正に、何度観ても楽しめる傑作アニメだと思います。
数年前に買った3万円前後のリマスターBOXと比べると、半値以下の値段。 むしろ一万円弱でこの作品を観ることができるなんて、バチが当たるのでは? と思えたりもします。 買って損はしないと思います。 むしろ買わない方が損です。 BOXイラストは新たに描き下ろされるというので、自分もまた買います。
難解な用語が並ぶアニメ本編。
それだけではきっと理解できない人も多いのでこういう
小説と言う形の資料は貴重。用語だけでもどれだけ難解な事か。
あくまで私個人の感想ですが、本作のテーマがわかりにくく、また富野監督が意図したものは何だったのかも気にはなります。序盤からいきなり一年後の話しになったりと所々物語が雑になってしまってるのも残念です。しかしジョナサンのマザーコンプレックスから来る母親に対する消せない怨み、クマゾー君の母親を亡くした心情と死に急ぐ者への哀しみの叫び、また伊佐美ユウの孤独感から来る苛立ちと母親気取りをする女に対しての激怒、富野作品でもお馴染みの爆発力あるヒロイン、宇都宮ヒメの天然ながらも情愛と大胆な行動力 。各エピソードは実に見応えある内容であります。また話題になったOPは登場する女性達がほとんど全裸という衝撃的な作品でもあります。そのためどいしてもセクシャルな映像になりますが、悪い意味で男性視点のイヤらしい映像にはなっていないため、不愉快には思いませんでした。自然の映像と合わさって美しい仕上がりですね。見ていない方はもちろん富野監督のファンにもオススメしたいですね。
データベースのOPテーマが入っていないのが寂しい、というコメントは 笑ってしまう。あの1曲で、このサントラの完成度が最高になるか最低になるかが 決まったであろう。 このCDは、サウンドトラックとして鑑賞するのではなく、菅野よう子自信の アルバムとして鑑賞してほしい。 最初の4曲で完全に”あっちがわ”へ連れて行かれてしまう。 「愛の輪郭」で、元に戻れるように出来ている。 ジャケットも幻想的で、目を引かれる。 曲順は、とても大切であることを気が付かせられた1枚です。
なかなかのデキです。細かな生態的な感じも出ています。間接にポリキャップが使用されていないのに動かせるのもすごいです。
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