住宅産業に大きな影響力を持つ女性の評伝であることを期待して読みましたが、どちらかというとファミリーの歴史が語られており、肩透かしを喰らった印象です。 また、タイトルが何を意味し、それが松田妙子さんの業績や精神性にどのような影響を与えたかの記述がなく、当惑しました。本文も改行が多く、読みにくいです。 さらに、失礼ながら著者に「木造軸組」の知識があまりないようにお見受けします。ファクトが違っているところがありました。 ただ、松田妙子さんはそれこそ「女傑」と漏れ聞いておりますので、取材には困難があったことが推測され、ご苦労の多いお仕事だったのかとも思います。願わくは、相対的にファミリー部分を少なく、ご本人部分を多く、さらにはファクトチェック(固有名詞含む)の精度を上げてご本の信頼性を上げてくださることを望みます。
2011年10月、劇作解体新書という企画に、こちらのMONOの劇作家土田英生さんが出演されていました。 その教材として「なるべく派手な服を着る」の台本をいただいたのですが、会話のリズムやキャラクターの個性が活字からもリアルに想像できるほど秀逸な作品でした。 舞台上ではどのように表現されたのか、どうしても知りたくて本商品を購入いたしました。 劇団のカラーを知らなかったので、イメージとの食い違いはありましたが、とても好感のもてる良い劇団だな、と感じられました。 作品のテーマは家族です。家族という定義は何なのか、色々と考えさせられるテーマですが、小難しいことを考えずに、純粋に楽しめる作品です。 そしてなにより、舞台セットが素晴らしい。 土田さんは舞台セットから脚本を組み立てていくらしいので、作品を担う重要なファクターの一つとして、舞台セットにも注目してほしいと思います。
特に私は、「元気をだして」が好きです♪ 是非2聞いてみてください!!!!!
聖(セント)テレジア学園。ここはお嬢様の情操教育を目的とした女学院である。 そんな中、新人エージェント「シールド9」が、特殊要人護衛任務として女学生「山田妙子」となり立ち向かう。 彼こそが、本作品の主人公に当たる本名を「如月修史」である。
ドラマCDでは、ゲーム本編を原作としておよそ中盤程度にあたり、撫子会(一般的に生徒会)として修学旅行の下見に行くことになった。 今回の任務目的は、下見に行く温泉に入りつつ、かつ護衛対象であるお嬢様方を秘密裏に守り抜くことである。 正体がばれれば即撤退。かつ常に周囲の危険を感知せねばならず、お嬢様方から離れることを許されない!どうするシールド9!?
といった内容が大まかな本作品の説明です。 「如月修史」は、幼い頃から警備会社アイギスの中で育ち、周囲を男性ばかり。女性に対して極度に免疫が無いのです。本人自身も警備に当たり「ムリですって!つーかムリだ!俺、男ですってば!」と叫ぶばかり。 肝心のドラマCDは、原作を知らなくても楽しめるように、簡単な説明をしてくれたり、登場キャラクターの解説をしてくれるなど親切な作りになっています。 また、収録状態もとても良かったです。ドラマCDは必ずヘッドフォンで聞くようにしているのですが、左右のバランスもきちんとしていて、音の左右の動きや立体感を感じさせてくれるところも良かったです。
また、今回ドラマCD化に当たって、本編では声が無かった「如月修史」に声優がつきました。これには今人気の「釘宮理恵」さんが当たっています。「如月修史」は成人男性という設定に対して、どのような声を当てるかという点も非常に楽しめる点でもあります。一方で潜入任務であるわけで、お嬢様としても振舞わなくてはいけないのです。非常に深みのある役どころを演じられたと思います。
個人的には大満足の出来でした。 ゲーム本編を知ってるとちょっとニヤリとさせられるシーンもあったりして色々楽しませていただきました。 密かにPS2とかに、移植リメイクとかしてくれないかと思っているのですが、今回のドラマCDで作品の面白さや雰囲気が伝わる出来になってると思います。
最初は住宅史から紐解き、当時(明治〜昭和にかけて広く)の世間一般的な考えを モデルハウス、新聞記事、建築誌などを通して紹介や考察がなされている。 中盤からは、それぞれの時代の子供部屋に対する考えや、設計案について論じている。 終盤は、アンケートや事例を通して、子供部屋を持つ家の現状を述べている。
読んでいて筆者の熱意が伝わるし、建築・教育学の観点からも非常に面白い。
この本の最大の弱点は、現代の住宅に対する現状は記されているが、具体的な対策・間取例が皆無に近いことである。 そのかわり、自分なりの個室に対する考えや意見を持つことはできるかもしれない。
この本の内容が膨大なだけに、最後まで読んでも具体的な解決案が出てこないことに納得いかない人が多いかもしれない。 ただ、それだけ理想の住まいを完成させるのは難しいことなのである。
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