この類の本はとかく中だるみがあるのだけど,これは途中のトイレ中断を挟んで一気に読んでしまい(読まされてしまい),目がしょぼしょぼになってしまった。15年前から書き溜めておられた由,後段で省かれた約20年間?についての続編を期待。
夢系の映画は多々ありますが、その中でもこの「夢二」は秀作かと思います。 あでやかに演出しながらも、最近ありがちな観客に媚びずにきちんと引き込んで行く感じ。
麿赤兒さんは幼稚園時代からのあこがれの方、頭のてっぺんから足の指先まで・体の全てを使った肉体芸術です。色々な映画にも出演されていますが、やはり私にとっては飽くまで舞踏家麿赤兒です。私は特に宗教に属しているわけでもなく、神社仏閣はお正月くらいの平均的な日本人ですが、何かしら人間の力の及ばない存在というものはあるのだろうと時々思いっていました。こんな事を書いたら神様から天罰が下るかもしれませんが、ページをめくる毎に「神」を観てる気分になり、1冊の写真集を何時間も堪能しました。素晴らしい本でした。
まさか「ポーズ集」としてこのような本が発売されるとは。確かに色々なポーズをとっているので、画家やイラストレータというご職業を目指してらっしゃる方にとってはよい参考書になるのかもしれませんが、これはもう「麿赤兒写真集!!」ですね。全身を使った表現、怪人と言うより「神々しい」と思いました。届いた日は何時間も見入ってしまいましたが、息づかいまで伝わってくるような気迫溢れる素晴らしい写真の数々でした。特典のDISCには本に掲載されている写真と掲載されなかった写真データが盛りだくさん。解像度が低い(72dpi)のが残念でしたが、この価格でこの内容! 大満足でした。万歳。
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