りぼんをずっと読んでいて、ずっとずっと好きな作家さんでした。
今でも大好き。
今回初めて単行本に収録された「星聖夜」というのはリボンオリジナルに掲載された太刀掛先生最後の作品と記憶しています。(その後も子育て漫画など、ちょっとした短編はあった記憶がありますが)
雑誌を切り抜いて大事に今もとってありますが、単行本として手に入るなんて夢みたいです。
暖かくて、悲しくて、優しい…絵とお話がこんなに暖かい作品はそうそう出会えないと思っています。
フランス人の母と日本人の父を持つ瑠璃。しかし、母はホームシックからフランスへ帰り、そのまま帰らぬ人となった。新しい母と母の連れ子である新しい兄、やがて生まれた妹。継母が前妻の存在を知った時、継母は夫も瑠璃も信じる事が出来なくなってしまった。妹、唯は先天的に心臓に欠陥を持っており、長くは生きられない運命だった。「花びらが散った数だけ幸せになれるんだよ」と幼い頃、花ぶらんこの魔法を教えてくれた少年は・・・・。一生懸命、真直ぐに生きようとする瑠璃、唯、瑠璃を想う義兄と唯の家庭教師、宗一郎。本当は瑠璃を愛したい継母。特に第2巻は涙ナシには読めません。
誰からも愛されていたのに、誰から愛されなかった者として死んでしまった兄。 手元に残った旅先から出された兄の手紙には、兄の生き様と重なるような悲しい伝説が記されていた。 自分が兄に対して冷たくあたったことを後悔し、一人悩む奈緒。 幸せすぎる人は不幸な人の思いに気付かず、知らぬ間に傷つけてしまう…。 兄の優しさを辿る旅に出る奈緒。 行き先は星が降るという伝説の湖。 兄の残した思いやりを感じつつ、旅で出会う人たちの優しさにも触れていきます。 この世でたった一人でも自分を理解して受け入れてくれる人がいる。 そのことがいかに幸せであるかを教えてくれるお話です。
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