3枚組CDですが、1枚目2枚目3枚目と、時代的に古い→新しいという順番で、多くのアヴェ・マリアが収録されています。 何しろ、1枚目の最初の曲はグレゴリオ聖歌、3枚目はストラヴィンスキーまでという具合です。 演奏者は多彩ですが、演奏はどれもハイレベルです。
シューベルトのアヴェ・マリアや聖歌四篇(ヴェルディ)のアヴェ・マリアといった、耳に馴染んだ曲もあるものの、 私にとって、知らない曲の方が多く、この事に最も価値を見いだします。
特に2枚目の聴き応えは抜群です。 ブラームス、ブルックナー、リストなどもアヴェ・マリアを作曲していますが、出来は流石というしか無いです。 リストなどは、ピアノ曲以外に、声楽曲もかなり作曲していて、その一端だけでも聴けるのは嬉しいです。
有名作曲家は、たいていアヴェ・マリアも作曲していますが、何故か聴く機会が少ないですね。 また、これだけ多くのアヴェ・マリアが集められている事に、圧倒されてしまいます。
オムニバスのこの企画に対して脱帽です。
カッチーニのアヴェ・マリアは旋律が綺麗で好きです。 ピアノだけでも曲が綺麗で、しかも結構簡単に弾く事が出来ました。
目を閉じて聴いていると大聖堂が浮かびます。 洋楽邦楽の定番クリスマス・ソングもいいですが、 私はこちらをお勧めしたいです。 「カッチーニ」のアヴェマリアが印象的でした。
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