※「第二部」カバーの紹介文の転載です。農村人の自覚をもって歩む杉野駿介の良き理解者であった父。その突然の死後、彼は東京へ向かった。二週間の在京は自らを客観視する機縁となり、実行によって新しい道を切り拓こうという信念をいよいよ固くしていた。悪疫に打克ち、託児所を開設する……。時代の圧力の下にあって、"転向"を政治の問題から人間の問題へと掘り下げた島木健作の力作長編である。※解説頁・中村光夫
生きることの不条理を考えさせられる作品でした。挫折感ばかりが残る結末でしたが、この屍を超えてゆく何かを、本当は書きたかったのではと思いました。短編ですぐに読めますので、何かの合間にでも、と、推薦します。
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