様式美的な要素と流麗なメロディを擁したE'm-grief-のベストアルバム。HIZAKIやMoi dix Moi、摩天楼オペラに通じるヴィジュアルシンフォスピードメタル的な側面があるが、ギターがあまり前面に出てるタイプのバンドでは無く、無機質な音色のシンセやチェンバロ、ヴァイオリンなどが前面に出ており、ドラムも機械的な音色なのでメタルと言うよりは、シンフォスピードインダストリアルとも言えるかもしれない。音使いやフレージング的にはALI PROJECTに通じる部分もあるな。「Eternal Melody」は曲名から連想されるイメージ通りの疾走シンフォメロディックメタルだが、サビ1で8ビートの王道ヴィジュアルロックになる不思議な展開だ。後半に飛び出るサビ2で疾走メロスピに変形する変則メロスピである…!やはりチェンバロをメインリフに据え、メロディックかつ変拍子やインダストリアル的な要素を織り交ぜながらもMALICE MIZERなどに通ずる様式美全開のサウンドで疾走する「独白の空」はメロディセンス溢れる良曲でお勧めだ!あえて90年代的な音を出すためかローファイサウンドにしているのも好感が持てるぞ。MALICE MIZER直系ながらメロディに関しては全く引けを取らない、貴族のエレガントな午後のティータイムかと思わせるフレンチポップ「Le soleil de l'oasis」も美メロの応酬だ!エレガントな弦楽多重奏のイントロからじっくりと聴かせるAメロ、疾走するBメロとサビの威力も凄まじく、中盤でプログレ的な展開も見せる「In paradism」も秀逸だ!様式美メタルを軸にしつつも貪欲に他ジャンルを取り込んだサウンドながら散漫になる事無く、あくまでその世界観を表現する為の手段として存在しておる。MALICE MIZERやAMADEUS、After Imageや前述のバンドが好きな者ならば気に入るかも知れないぞ!
期間限定再集結の聖飢魔IIの為に2010年の活動を休止したCANTAの2010年最後の置土産ですが………『あぁ……ルークだなぁ……』と思う曲が入っていて、ある意味、聖飢魔IIという何年も活動していないバンドにふと戻ってかつての曲群を演奏するSGT.ルーク篁 V世よりも身近でホッとする物があるかも知れない。
ルークの優しい人柄が感じられつつも奔放にギターを弾きまくる感じ……聖飢魔IIじゃなくてCANTAなんだなぁ……って改めて思う。
DVDも嬉しいっす!
トタ氏が生まれてからウルフルズ活動休止までの事が細かく綴られています。
トータスファンのみならず、ウルフルズ活動休止がトータスのせいだと思ってる方に、是非とも読んで頂きたい一冊です。
改めてトータスの魅力に気付いて頂けると思います。 読みながら笑ってしまいます(笑)
後藤真希さん、いつの間にか26歳になっていたのですね。セミ・ヌードのポートレートも自然体の写真も含めて、美しい。ページをめくれば、そこに大人の女性としての後藤真希を感じます。女性の方にも買ってもらいたい写真集です。
でしょ?これをもってクラブジャズの終焉みたいなこと言ってる人がいますが、jazzはもっとも可能性のある音楽で、一つの進化形態がクラブジャズになってるだけです。 問題なのは、この「グルーブも優秀な」jazzが一部の「ビバップかモードしか認めませんよ」派の人々から蔑視されていることです。「昔のjazz」は確かに偉大でテクニック的に上回るのが困難な先人も多いのですが、はき違えないでほしいのは「リズムに関しては現代の方が上」という事実です。一部の年寄には「リズム、グルーブ」という概念が無いのです。クラブジャズの中には、確かにただ「jazz taste」なだけのグループも沢山いましたが(特にDJ達)、FCQはそういう時代背景の中に現れた「本物」でしょ? 伊ボッソのクラブジャズ指向の作品にも同じことが言えます。 昔を完全に再現しようとしてもそれが今までのGiantsにかなわないのは当たり前で、彼らは新しいものを作り出そうという気概に満ちているのです。このグルーブ感が聞こえてこないのは世代の違いでしょう。New Yorkのビレッジバンガードでよぼよぼの爺さんがしたり顔でswingしてて(ずれずれだったが)、それはそれでいいのかもしれないけど自分は許せない世代でした。 早く復帰してほしいです。
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