ブリティッシュロックバンド、ベーブ・ルースの3rd。1975作 ハードロック的なギターとムーグの音色、そこにパワフルな女性Voが歌を乗せる。 ときに泣きのメロディを奏でるギターのセンスもかなりのものだし、 女性Voジャニタ・ハーン嬢の歌声はハスキーにして力強く、とても魅力的だ。 プログレ的なキーボードもときおりにやりとさせられ、ハードな雰囲気と ノリの良い中にもちゃんとメロディがあり、聴き所の多いアルバムになっている。
ギター、ボーカルのカッコよさに加え、ねじれたユーモアが素晴らしいです。スパニッシュであろうとウェスタンであろうと「自分のもの」にしてしまうアラン・シャックロックの重いギターがひとつの売り。さらにヘビーロックだろうが、ドラマチックなバラードであろうがハイトーンに歌い上げてしまう女性ボーカル、ジェニーハーンの存在がよく知られています。曲のバリエーションが多彩すぎて、バンドのイメージを固定できないところが難点でしょう。ブロードウェイ・ミュージカルの往年の踊り手を歌った「Dancer」は、聴きものです。ハーンのボーカル、シャックロックのディストーション・ギターが曲をはみ出す寸前のバランスを保っていて、非常に緊張感があります。3曲目には「荒野の用心棒」のテーマ。西部劇好きにはちょっと涙です。シャックロックは古い映画が好きなのですね。
加えて多彩なキーボード、シンセサイザーが使用されています。キーボード好きにも訴える盤です。
少年野球に夢中の甥っ子のクリスマスプレゼントとして贈りました。野球の神様 ベーブルース。大変気に入ってくれました。私も小さいころ読んだ記憶があるのですが、内容はもっと詳しくなっていて、彼の一生が網羅されていました。年表もついていて、甥は予告ホームランを知らなかったようです。
廉価発売されているハーベスト名盤シリーズの一枚。これが、すごい。72年発表の彼らのデビューアルバム。発表年からして、ロック全盛期であるが、その内容たるや半端じゃない。
一曲目からブルース調のロックかと思いきや、不思議な反復リズムが実にファンキー。そこにハイトーンのボーカルがノリにノリまくる。狂ったギターがボーカルに絡む。そして、極めつけは、フリーキーなサックス。曲全体がこのサックスデモのすごい緊張感を帯びる。完全に狂う寸前の音楽。ハードロックのようで、単なるハードロックとは言えない完成度。デビュー作一曲目、よくぞここまでと言う感じである。
さらに2曲目となると今度は、いかにも英国フォークと言った感じの女性ボーカルである。だが、単なるフォークではなく、やはりどこかおかしい。
その他にも、完全にカンタベリーっぽい、ジャズ・ロックっぽい曲も出てきたりとやりたい放題。そして、どの曲も見事にブリティッシュの刻印が押されたものになっているところが嬉しい。
本当は、3枚目まで発売されており、全部聴いてから「一枚選ぶなら」などと普通にレビューしようと思ったのだが、この一枚目で完全に捉えられてしまい、次に進めない状態。
ハード好きも、プログレ好きも全ロックファン必携!なんでこんなに埋もれているのか不思議なくらい、本当に名盤です!
ルー・ゲーリックはベーブ・ルースとともに戦前のヤンキース黄金時代を築き、2130試合連続出場という記録を持つ伝説の名プレイヤー。その背番号はヤンキースの永久欠番。本作はその彼のまさに打撃王にふさわしい選手としての活躍と家庭生活が病に体をむしばまれて暗転し、遂に連続出場を断念し、引退に追い込まれる様を描くが、何と言っても引退式のスピーチが泣かせる。チームのために出場を断念するまでの葛藤、そして歴史上最も感動的な引退スピーチの再現がすべての野球ファンの心を動かすだろう。ベーブ・ルースが本人の役で登場し、夜行列車での移動等、当時の大リーグ選手の日常が描かれているのも興味深い。
1コインで大リーグの伝説、いや神話を知り、しかもお釣りがくるのだから驚き。野球ファンにとって必見の映画だ。
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