ドラマを思い浮かべながら聴き入ると当時が甦ります。 井上尭之バンドの切れのいいサウンドは最高!
70年放送の『時間ですよ』から81年の『茜さんのお弁当』まで、 TBSテレビ・水曜劇場の主題歌&挿入歌を時系列的に網羅した コンピレーション・アルバム。 天地真理、浅田美代子、堺正章、郷ひろみ、さだまさしらの往年の ヒット曲もずらりと並んでいるので、昭和歌謡史のベスト盤という赴きもある。 この水曜劇場のシリーズは、出演者自らが劇中で披露する歌が、 レコード発売されてヒットするというタイアップのはしりとも言え、 こうして集められた歌の数々を見ると、いかにテレビドラマから多くの ヒット曲が生まれたかを思い知らされる。 『ムー一族』でのレギュラーだった司美穂が歌った「しのび逢いのテーマ」 だけがオミットされたのが残念だが(当時発売されたシングル盤では こちらがA面扱いだったが劇中ではボーカル版が未使用だったため 実際に使われたインスト版のみを優先したのだろう)、それでも充分に 70年代へのタイムスリップが楽しめる、好企画のアルバムだ。
小さい頃見たテレビドラマ。あの時は、ジュリーと叫びもだえる樹木希林さんや、些細なことで怒り暴れる小林亜星さんと息子の西条秀樹さんとの派手な喧嘩シーンに大笑いして見ていました。 とにかく、登場人物が全員魅力的です。素朴でおとぼけキャラの浅田美代子さん、わざとらしく小汚く振舞ったり拗ねたり意地悪したりする樹木希林さん、すらっと格好よく真っ直ぐな気性の西条秀樹さん、何があっても落ち着いている加藤治子さん、子供心にこの恋愛は表立って応援したらいけないんだろうなって思う恋をしていた静かで綺麗な梶芽衣子さん、そしてドラマの脚本家の向田邦子さんのお父さんがモデルといわれてる、短気で筋の通らないことが大嫌いで時には手も出る、でも家族思いの不器用な父親の小林亜星さん。脇役の由利徹さんや、左とん平さんもひょうきんでいい味出してましたよね。 人情、家族の愛情が暖かく描かれていて心和むドラマですね。一話一話エピソードの設定も面白いですよね。
高校生の頃、このドラマを見ました。大笑いしながら見ていました。わたしの中では、ずっと1番の傑作ドラマでした。大人になり、もう1度DVDを買って見直すと・・・。深い深い。怒りながらも人情たっぷりの貫太郎さん。やさしいく夫についてくけれどもここ1番には強いさとこさん。小さいころの懐かしいにおいが感じられるのです。何回みても大傑作。こんな家族、今の日本にどれくらい残っているのだろう。
書評を書こうとして、本を手にしただけで胸がいっぱいになり涙がにじむ。 貫太郎、里子、静江、周平、きん、みよ子、イワさん、ため公、花くま― 登場人物のひとりひとりがいとおしい。
茶の間での乱闘、貫太郎の怒鳴り声、ぶっとばされる周平、ごはんをこぼし笑うき ん。 目に見え、耳に聞こえる。
どこが良かったなどと要素を切り出して評することはむなしい。 この本丸ごと全部、良い。 向田さんは無敵。 生きていて欲しかった。
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