のんきな画風でなめてかかってはいけません。 これはとんでもない傑作です。 馬鹿で不器用でどうしようもなく愛おしい人間たちがそこにいて、ぶきっちょで一生懸命な生き様を見せてくれます。 号泣しっぱなしで、泣きながら最後に笑って読み終えました。 漫画でこんなに泣かされるとは…感服です。
シズオ、会いたかったよ。
ダメ男の代表、シズオによる「俺はまだ本気出してないだけ」のスピンオフ。 会いたかった面々がくまなく登場して、読み切りなのがうれしい。
もうすでに、マンガというより、質のいい短編小説を読んでいる気分です。 もったいなくて、ちびちびと味わいながら読み進めます。
かつては、マンガ=読み捨て、という図式があったと思いますが、 この本では、マンガ=大事に読む、というのが「あたりまえ」に 思えます。
「俺はもっと本気出してないだけ」 と一緒に買いました。
タイトルの「五反田物語」の他に 「市野沢くんの話」 「くらし」 「ふえる男」 等が収録されているのですが、
「五反田物語」にだけちょっと感想書きます。 恋愛がらみだから、美化していないと言うと嘘に なると思いますが、汚れた感じが全然しなくて なのに嘘っぱちな感じも全然しない。
なんかすごく素敵に見えました。
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