電池式とはちがって明るく、コードも軽いのでとてもよかったです。室内の観葉植物に巻いて使用しています。
音楽に言葉はいらないと思える珠玉の名曲ばかり。おすすめです。岩代さん、神懸かりすぎ。
ステレオタイプの話なのだが、ぐいぐい引き込まれる。読後しばし余韻にひたる馥郁たる香りがあった。鴻巣友季子さんの仕事は賞賛に値する。名訳だ。原文の詩情に直接ふれる事はできないが、クックの文章を少しは理解した気がした。 過去の出来事を振り返るというのは、その出来事が衝撃的であればあるほど封印を解くという忌まわしい作業が伴うので、真相に近づくにつれ鼓動がはやくなってくる。だが、クックは抑えた筆勢で静かにそして丹念に物語を綴ってゆく。ラストでも、よくあるように同時進行のカットバックを使ったりせず、真正面から事の真相に近づいてゆく。ああ、こういう書き方もあるんだな、と思った。 小説の醍醐味を味わった。文庫で、こんなに素晴らしい作品を読めるとは幸せなことで!ある。
もう何年前になるでしょうか、「緋色の記憶」を読んだ時にはメガトン級の衝撃を受けました。 ああいう完成度の高い作品ばかり読んで暮らせたら、それはもうなんとすばらしい人生でしょう。 美しいミステリの芸術品。 おそらくクックには誰もがあのレベルの作品を要求しています。 ですから、やっと出た新作「沼地の記憶」も、どうしても比較せずにはいられません。 まずは無理無理つけたようなこの日本語タイトルに減点1! なにがなんでも「記憶シリーズ」に結びつけようという意図がとほほです。 ・・・でも、これはクックのせいではないですね(苦笑)。 冗談はさておき、読後一夜明けた私の感想は、「夏草の記憶」にすごく似たエンディングだわぁ〜、ということです。 「記憶シリーズ」の中でいちばん残酷なオチは、まちがいなく「夏草の記憶」のそれだと思います。 そして、「緋色の記憶」が純然たる悲劇であったのに対し、「沼地の記憶」は悲喜劇です。 主要登場人物は、途中から、教養があるのかないのかわからなくなります。 読んでいて「バッカじゃないの、この人たち・・・?」とつぶやいてしまったことも。 クライマックスの、シェイクスピア劇を思わせるような父と息子の手に汗握る一場面の緊迫度には鳥肌が立ちましたが、その後が・・・・ えぇ〜、そうくるのぉぉぉぉ? なんでぇぇぇ〜??? (悶) なんだか、「着地で尻モチ」な感じが惜しくてたまりません。 村松さんの訳でなんとかならなかったかなぁ? 無理か? ともあれ、クックは私にとって神様にちかい作家です。 次はぜひ、「緋色の記憶」のような、いやいやもっとすごい、至高の傑作をお待ちしております。
色違いのフレームが二本ついてでの価格として、安かったことが良かった。 欲を言えば、ライトグレイレンズが入っていれば、なお良かった。(二人で色の薄いレンズを着用したいから)
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