何回見ただろうか。アンソニー・ホプキンスはこの映画でメジャーなスターになった。そのくらい、設定されたキャラクターになりきっている。異様な迫力だ。異常者による猟奇的犯罪、その捜査に従事するFBI捜査官クラリス役を演じるジョディ・フォスターも素晴らしい。知的で強い意思を感じさせる美しさが役柄にピッタリ。犯人以上に異常なレクター博士、アメリカならいそうでリアリティがある。さらに実際ありそうな犯罪だから余計怖い。これほどのサスペンス映画は滅多とない。日本人でも相当数の人が見ているとは思うが、何度見ても飽きない。それぐらい高い完成度を持っている。続編以降は、それなりの魅力はあるが、第一作と比べると大きな差がある。要因の一つは、クラリス役が変わったこと。ジュリアン・ムーアは演技力もある美人女優だが、クラリスにはキャラクター的に合わない気がする。最後に、犯人役の俳優、彼も上手かった。あの気持ち悪さは生理的に嫌悪感を感じるくらいのリアリティがあった。第4作はあるのだろうか。もし、未見の方がいるなら、これは必見の「名画」と申し上げたい。
若い女性を誘拐し皮膚をはぎとって殺す猟奇的連続殺人事件がアメリカを賑わせていた。FBIの訓練生クラリスは、連続殺人の犯人とされるバッファロー・ビルの人物像に迫るために、同様の事件を起こして拘禁されている精神科医レクターに会って犯人像を心理分析させ、捜査に協力させようとする。クラリスに興味を抱いたレクターはクラリス自身の過去を話すという条件で捜査協力を承諾する。・・・ 原作の持ち味が上手く生かされていて、本当にドキドキさせられっぱなしでした。レクターからのヒントを手がかりに、事件系決への糸口を手繰っていく展開に、一緒になって手に汗握ってしまいました。不安を露にしながらも捜査に乗り込んでいくクラリスに、感情移入してしまいました。片や、知性と異常さを併せ持ったレクターには、見ていて思わず気圧されるほどの鬼気迫る存在感がありました。とっておきの緊張感を味合わせてくれる、極上の作品だと思います。
この映画独特の、気だるく、陰鬱極まりない世界を、十全に堪能できます。 一度はまると、抜け出せなくなる程に・・・
映画が気に入った方は、是非ともDVDとセットで購入して、 何度も鑑賞されることをお勧めします。
メシアンの名作と知られるこの曲もなかなか録音に恵まれない。
輸入盤ですら見当たらないので、国内盤も・・・
と諦めていた頃に慈雨のごとき本録音が登場!
みなが快哉を叫んだのも記憶に新しい。
たしか当時レコ芸特選を獲得した筈。
透徹した音と納得いく解釈、
各パートの解説も充実。
まさに同曲の決定版です!
今更言うまでもないかもしれませんが大傑作でしょう。アンソニーホプキンスの名演(元精神科医ハンニバル・レクター役)はもちろん、映像、構成共に非常にクオリティも高く、ポピュラー性への配慮もあり、完成されていると思います。そして単純に怖い。底冷えするほどの狂気と異常ではあるが至高の知性を感じさせられて、思わずレクター博士にうっとりさせられてしまいました。他のサイコな作品とは一線を画しているように感じます。続編としてハンニバルが制作されましたが、個人的には前編であるこちらの方をお薦めします。どちらも楽しめる作品ですが、まずはこちらから…。
|