歌唱、演奏、アレンジ…何をとってもあまりの素晴らしさに唸ってしまう。だけどこれだけではこの作品の真の凄さの何パーセントも語っていません。技術的な素晴らしさを全て削ぎ落としても、そこには作り物ではないリアルなもの、本能的、即興的、瞬間的な熱と魂と感情があります。
メジャーデビューから10年を迎えた安全地帯は非常に高いレベルまで登りつめていたものの、時代の波や特に玉置浩二が抱えていたジレンマのためにバンド内には張り詰めた緊張感が生じていたと推察されます。そしてツアー最終日であるこのライブを最後に彼らは長い活動停止期間に入ります。私の勝手な想像ですが、このとき玉置浩二は、先に進むにしても一からやり直すにしても、とにかくそれまで築き上げてきたものを自らの手で徹底的に壊したかったのではないかと思うのです。そしてそれをこのライブで見事にみせてくれた…画家が本能のままに即興的に絵を描き上げ、一瞬にして壊していく、そういう一連の過程の美しさ…少なくとも私はそんな美しさを感じました。こんなことを考えていると、彼らにジレンマや緊張をもたらしたこの10年間は、この一瞬の芸術作品を作るためのお膳立てであったかのような錯覚すら覚えます。もちろんそんな訳はありませんが、この作品には、10年かかって生み出されたある特異な状況があったからこその、極めて重要な芸術的要素が含まれていると思います。
曲の合間では玉置浩二の理性的な面がみられますが、それがまた、歌っているときの爆発的な激しさのリアリティを高めます。彼はのちに「ステージの上で戦ってる感じだった」と語っていますが、ラストの「あの頃へ」から静かに降り始めて退場後も延々降り続く紙吹雪と、エンドロールのBGM「ひとりぼっちのエール」は、まさに美しく激しい戦いの後の情景にふさわしく、何かとても芸術性の高い映画を見たような気分になって胸が熱くなりました。
レビューの大半にあるようにRPG:FPS=5:5のゲームです。
FPSファンが違和感を感じる挙動ではないですが、ダメージがレベルと武器に依存し、相手から受けるダメージも同様のため、旧来のFPSのような立ち回りのシビアさもなく、FPSに挫折した人でもおそらくは軽い気持ちで遊べると思います。
ストーリーも特段力が入っている訳でもなく、ただひたすら与えられたクエストをこなしていくお遣いゲームの範疇にいます。 ゲームの進め方のイメージとしてはモンハンに似てるかもしれませんね。
総じて、プレイヤーに対して、スキルや頭を使うことを要求しませんし、ストーリーに没頭することもないので、とにかく良い意味で底が浅いアクションゲームです。 内容が軽い分、軽い気持ちで遊べますし、FPS独特の疲れを感じません。 それでいて、「ほぼ無限に生成される武器を探す」という要素が適度なモチベーションになるためダラダラと続けてしまいますね。 アニメ調のグラフィックも内容によくマッチしてます。
約三千円という価格で、DLCもついてますし、きっと買って損することはないと思います。
良くも悪くも志田歩という人間から見たミュージシャン 玉置浩二を語った著書だ。
玉置の私生活と音楽が地続きである事は周知の事実だが、敢えて 玉置の奏でてきた音楽に極力スポットを当てることで著者の思い のたけを綴っている。
そういう意味に置いて安全地帯や玉置浩二についてこれほど音楽 情報を知ることが出来る著書は他に例を見ない。
しかし本書は志田歩という人物の玉置浩二への思いの深さ故に これは100%玉置浩二の本とは言えないように思う。 志田歩氏が30%くらい混じっているように感じた(笑)
玉置ファンにとって玉置ミュージックにはそれぞれの思い入れが あるわけで私はこの1冊が玉置浩二の音楽全てであるとは決して 思えない。
だが、それでも玉置浩二の音楽に惹かれる方には是非一読を お勧めしたい。 本書はファンを代表した志田歩という人物の熱烈な玉置浩二 に対するラブレターだ。
これほど熱いラブレターはそうはない。
ビデオの最初から三分の一は画像も音声もひどく乱れていて視聴不可能でしたが(なにせ、安い価格で出ていたので覚悟はしていたのですが・・)、後半に入ってからは玉置さんの素晴らしい歌声を堪能できました。 もう、めったに機械に懸けることはないでしょうが、あの最高の頃の安全地帯の映像と音声を所蔵しているという心の余裕?が満たされただけでも買って良かった・・・と思っています。
コミックジャーナリズムという概念が気になって読んでみました。全編を通じて暗さと重さを感じる作品ですが、ところどころ、作者が見つけたささやかなおもしろみのようなものも伝わって、そういう部分にはコミックならではの柔らかさを感じました。基本的には救いがたい世界が描かれた重苦しい作品です。それでも、終わりまで一気に読みました。ジャーナリズムとしてどうかについてはよくわかりません。
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