大宰府政庁の最初の侵攻である山口攻略を成し遂げた傀儡の王・星宮エイジ。 山口攻略で十人衆のローリン、弁慶とも少しは打ち解けめ始めたかのように思えたが、ローリンから柊義経が妹・瀬奈の時間凍結を解除して連れ去った事を告げられた所から続きは始まる。
妹を治療できる能力者『神魂命(かみむすび)』の存在を知り、広島へ『核無効化能力』の能力者の少女を誘拐に向かう事になるエイジ。 日本で唯一国連(と能力者)が支配できない広島は極道が幅を利かせており、否応なく極道の抗争に巻き込まれるエイジと鈴だが、 少女の命を賭けての戦いでエイジは何故か躓きラッキースケベを発動させてしまい……ごちそうさまでしたっ(テヘッ!
柊が少しずつ十人衆の目的を明かしつつ、極道の抗争に巻き込まれながらも主人公が目的を遂行しようとする(危険な一般人の中での能力者の活躍)という能力者モノのツボを突く展開、 十人衆の大まかな目的の判明、デイジー達不思議世界側の物語への干渉、満を持しての柊義経の出陣、 ラッキースケベからの唐突なラブコメ発生、さらには次巻ではエイジの鈴への好意に気付いた壱与が動き出す……。
という未来日記の作者ならではの、先の読めない斜め上展開にお約束の展開も詰め込んで今巻も非常に充実しています。 あの「ごちそうさまでしたっ(テヘッ」は未来日記の頃からえすのサカエ先生にしか出せない独特の味ですね。
強力な『支配』の能力者であるエイジはどんな状況でも対応出来るわけでもなく、 エイジの一般人レベルの身体能力や支配実行が音声認識など、むしろ強みよりも弱点が多いのではないかと、極道との立ち回りで欠点もきちんと見せてくれたのは個人的には好印象でした。 だからこその十人衆という仲間の心強さや、物語終盤で発動するであろう『能力の1万分の1限定』の伏線などが活きてくるのでしょう。
未来日記の頃は色々と思いついた話を勢いで注ぎ込んでいた感が否めませんでしたが(7thと8thは目的が異なるので最終的に施設の家族同士で殺しあう気だったのかとか)、 ビッグオーダーはえすのサカエ先生も設定を練って挑んできているのが伝わってきます。 第一巻では世界の崩壊と物語の始まり、第二巻では傀儡の王、第三巻である今巻でついにエイジが世界の中心に回って来ました。 今まで妹を助ける事のみを目的に行動していたエイジですが、さらに『敵』との因縁や、鈴への恋心と贖罪も加わり、今後もさらに複雑に熱く盛り上がりそうで楽しみです。 次巻の壱与とのラブコメも非常に楽しみにしています。 『私の恋占いは絶対』らしいからやはり絶対に妊娠するんですよね。
直径は、3cm位で厚さは5mmくらいで、素材は透明なプラスチックですね。 デウスまじかっこいいし!気に入ってます!
花子さんと協力して事件解決…というのは面白いですね。 話は都市伝説を絡めていますが、あと1歩な感が強いです。 都市伝説に期待して買ったので、その辺は少々ガッカリしました。 絵は崩れが目に付きましたが、全体的に好みでした。 花子さんが可愛いです。
この作品は前作未来日記同様、危険なドジっ娘ヒロインと能力者バトルを楽しむ漫画のようです。
超能力を使った作品と言えば一番の売りは、お互いの手を読みあう頭脳バトルですが、今巻終盤で大量の能力者の仲間が手に入ったことで能力者の集団と集団のバトルになることも期待でき、より頭を使いそうです。(それとも悪役幹部らしく『ここは俺一人で充分』とか言っちゃうのだろうか)
ヒロインについて言及すると、敵として登場すると強いのに仲間になったとたんドジっ娘になるという、往年のゲームや漫画キャラを彷彿とさせました。
主人公の能力が強すぎるせいか少し緊張感に欠けるきらいがあります。(ピンチになっても封印された能力が解放されるだけでしょと思ってしまう)
随所に某アニメを思い出させるシーンがあります。病弱な妹と支配する能力を持つ主人公がヒロインにうっかり能力をかけてしまうだの、日本を独立支配して世界征服をたくらむだの。意識してないにせよくすりと笑ってしまいました。
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