社会からはみ出しそうな三兄弟妹を、温かい目で描写しています。 三人は、自分たちの特殊な能力は、役に立たないと思っていました。 しかし、そうではないということを、少しずつ経験してゆきます。 それに連れて、三人の心の中の疎外感が、薄れてゆきます。 読み進める度に、胸に温かいものがこみ上げてきます。
謎の解決に向けて、三人は特殊な能力を使います。 どのシーンで誰が能力を使うかというところが、パズルのようで楽しいです。 情感の込もった精緻な絵が、ストーリーの楽しさを盛り上げています。
梅田先生の漫画を読んでいると、実生活での辛い気持ちが軽くなります。 私にとって、梅田先生こそ亜生です。 もしかして、漫画が完成する度に、倒れたりされているのでしょうか。
すごく安かったので正直覚悟はしていました。ところが届いた本は、これが中古?うそでしょ~っていうくらいキレイでしかも絶対付いてないと思っていた帯がついていたので感激しました。帯も最高にきれいで、うれしかったです
ほのぼのとした1巻から打って変わり、ハラハラする2巻です。 三兄弟妹の過去が絡む、時を隔てた物語へと展開してゆきます。 善意、好意。 爽やかな読後感でした。 これだから、梅田先生の作品は、大好きです。 完結してしまったのが、残念です。 樒メンバーが個性的で魅力的なので、欲を言えば、彼らをもっと深く掘り下げて紹介して欲しかったなと思います。 特に楓さんを。 この物語の続編を、いつの日か描いていただけたら嬉しいです。 梅田先生の次回作に期待しています。 それから、単行本未収録作品も、いつの日か総て読みたいと願っています。
|