白川 道氏の作品。2009年に刊行されています。
廃品回収業者に拾われた一卵性双生児の竜一と竜二は養父母との地獄の生活から抜け出すために、竜一の身代わりを探し出し、養父母と一緒に燃やしてしまう。ストーリーはここから始まるが、決してヤクザには身を染めずに、ヤクザを利用しながら、裏の社会に君臨しようとする兄弟の戦いが素晴らしい。
最初のステップとして100億円を稼ぎ出すために、株式新聞社をのっとり、投資顧問業まで手を広げるのだが・・・。
間違いなく、続編があると思いますが、今から待ち遠しいです。
病葉流れての作品としては5作目になります。もちろん始めから読むのが BESTですが、4作目から読んでも十分楽しめます。 主人公梨田の師匠、砂押が亡くなる。その砂押の教え通りに人生勉強とし て広告代理店に入社し無難に仕事をこなして行く。 ギャンブルなどで無茶苦茶な学生時代と違い、たまに高額レートで麻雀を 打つことがあるが、淡々と数か月が過ぎてゆく。 美しい女子大生、水穂と会社の同僚で大企業の社長の娘、ベティを二股を かけながら将来を模索する梨田。終盤には昔の友達、永田が出てきたので 次作が気になります..... 物語としては、とんでもない事件もありませんが最初の作品から読んでい る者にとってはたまりません。 「竜の道」の続編も3年半経ちますがまだかな?
白川さんらしい作品で秀逸ですが・・・結末がいつも同じなのでマンネリ。
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