ウェラーの映像はどれもはずれはありませんが、この映像はBBCのものである価値がありますね。日本で言えば、NHK的な放送局ですよね。粋な演出も多くお金はかかっている感じはしないのですが要所要所にイギリスのセンスを感じます。オーシャンカラーシーンのクラドックの献身的な演奏はクラドックだけ追って見ていても楽しい。CDのボックスもUKで購入しました。中の写真にいいもの満載でした。入門DVDでは無いかもしれませんが・・・楽しめるボリュームです。
この本は発行されたのは6年前になるのですが今日本で手に入るP・ウェラーのバイオ本では 最も詳細な物です。作者のJ・リードはポールに近しい人なのでジャム時代の 記事はややポール寄りの所は有りますが、ジャム~スタ・カン~ソロとポールの 活動の変遷を振り返るには信頼出来る一冊だと思います。
前々作『22ドリームス』が“夢心地なリゾート地”、前作『ウェイク・アップ・ザ・ネイション』が“ポール・ウェラーが「目覚めよ、そして立ち上がれ!」と叫ぶの独演会場”と例えるならば、本作は正に『摩訶不思議な世界へと誘うロック・アルバム』といったところでしょうか。タイトルが示す通り、電子音をエフェクトしたサイケデリックなナンバーがズラリと並んでおり、時折入るインストが摩訶不思議さをスパイスとしてアルバム全体をグッとまとめている感じがしました。しかし、ポール・ウェラーというミュージシャンは、大ベテランでありながらも、アルバム制作については、毎回違ったアプローチを見せていますが、本作はソロ作品の中でも『実験的発想』が最も強いアルバムと言えると思います!!
「地図がついていない」ことの問題については、きっとおそらく編集者の苦渋の判断があったのだと思う。つまり今の時代においては、地図は住所さえきっちり書いておけば、あとはグーグル地図などで検索すればいいだろう、ということになったと想像される。すべての「ロック聖地」にはページの下に該当場所の住所がきっちり書き込まれていて、そのままグーグルで検索するととりあえず場所(またはストリートの道のだいたいの場所ぐらい)は分かる(ただし、住所の書かれたページを見ながらパソコンに入力するのは難しいので、面倒くさいのは確かだが)。
地図を入れてしまうとそれだけページのなかのその他の情報量が減ってしまうし、そっちのデメリットを無視してでも、他に伝えたいことや示しておきたい写真をできるだけたくさん伝えたいという想いを選んで作ったのであろうこの本は、入手しておくだけの価値はあると判断する。それぐらい、いままで出版された類書では取り上げられなかったバラエティ豊かな「ロック聖地」があげられている・・・たとえば個人的に「このネタで来るか!」と衝撃だったのは「ジョイ・ディヴィジョンがアーティスト撮影の舞台に使った橋」!(笑)よくぞまぁこんな場所までチョイスしたもんだと思う(現在の状況も写真で掲載されている。当然、どうってことない単なる普通の橋なのだが・・・)
いままで「ロンドンのロックガイド」みたいなものをさんざん読んでは現地を徘徊して楽しんできたが、この本はさらに足を伸ばして、イギリス全土におけるロック聖地を紹介してくれているので、おそらくそれなりに音楽好きであれば、どれかのアーティストにおいて「!」と思える、「普通の観光ではぜったいに行くことのないような、イギリスの片田舎町」に出会えるんじゃないかと思える。さらに観光旅行の幅が広がるわけで、写真も豊富で、文章のバランスもよく気軽にページをめくって楽しませてくれるので、私はかなりオススメしておく。
JAM、The Style Council、の延長線上に乗っている感じは否めない。 ちょっとした変化はみられるが、真価が見られるのはこの後。
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