なんて華やかな映画だろう。もちろんこの2人のコンビあってこそだ。ストーリーなんて二の次である。2人のダンスが目玉なのだ。彼らが踊りだすと我らはまるで天国にいるかのような幸福感で満たされる。こんなお洒落でエレガンスあふれる作品に出たアステアはやはり素晴らしい。本作では踊れないフリして下手なダンスをするシーンもあるがそれがあるからこそ、フリをやめて本領発揮する瞬間が皆に待ってました!と言わんばかりに興奮させる。ジンジャーとの息の合ったダンスにはただ溜息が出る。特にラストのNever gotta danceは最高のダンスシーンの1つではないだろうか。アステアの歌も胸に沁みた。
エロメインでも萌えメインでもありません。 攻略キャラは少ないのにあまり長くないストーリーはいいとしても それ以前にタイトルから連想するようなイベントが後半までなく、 しかも主人公が良き兄であることをモットーとしているためか 妹がどんだけエロく迫ってきたとしても反応をできるだけ返さないことが多々あります。 そのせいで本来エロいはずのシーンが非常に淡白になってしまってナンダコレと…。 最悪なのがまさかメイン妹が○○○な目に遭ってしまいラストまで全く気持ちよく終われてないのです。
メインの妹以外もなんだか妙な伏線というかもやもや感が残ります。
一番力が入ってたのが男の娘シナリオで、もう完全にライターはコレが書きたかったのだろうなと思いました。
いろいろ面白かったため評価は星3つですが、ツンデレ妹がデレて萌える内容を期待していたとしたら おそらく可愛さ余って憎さ100万倍の展開に星はマイナス200くらいになるでしょう。 直球でしかも男の心理を理解したBLが好きという奇特な人がいたとしたらたぶん星4つ超えると思います。 それくらい直球の男の娘でした。 (「こんなに可愛いのに髪の毛からは俺と同じ匂いがするんだよなー」とか言います)
この京都には、人間と天狗と狸が住んでいる。いつも通りに森見さんの仮想京都は、不思議がいっぱい。 主人公とその兄弟達、母親と亡き父親と、家族の姿が愛情深くて愛しかった。天狗と弟子の師弟関係も、多くを語らずに本音と体面を守る作法が粋だ。破れた恋の苦味がほんのりと効いている。 阿呆の血のしからしむるままに、目の前の些事にうごうごする狸たちの姿は、そのまま読み手と重なる。この世界を動かすような権力とは無関係だし、弱肉強食のような生命の危機とも無関係で、当たり前の日常生活を飽きずにひっそりと繰り返し送るものたち。 だけど、それなりに毎日を生き延びて、それなりに楽しんで生きていられる。そんなところに尊さを見出して、最後のページのような言葉を紡ぐことができる作者の感覚が好きだと思った。 もふもふの毛玉や、ふはふはの毛玉のような、柔らかで温かい毛玉好きにお勧め。
狸と天狗と人間の暮らす街、京都。
今は亡き偉大なる狸、下鴨「偽右衛門」総一郎の 四匹の息子たちは、その偉大なる血を受け継ぐには ちょっと無念な狸であった。
長兄、矢一郎は生真面目すぎて土壇場に弱く、 次兄、矢次郎は蛙に化けたまま井戸にひきこもり。 三男、矢三郎は面白主義を掲げた自由狸、 四男、矢四郎はすぐ化けの皮がはがれる未熟狸。
しかし母は自分の子供たちが残念な子などとは 毛ほども信じていなかった。 父は偉大だったが母もまた、偉大であった。
太陽の塔で「うーん、そんなに好みではないかな…」と 以降の作品を読んでいなかったのですが 狸と京都に惹かれて読んでみたら面白い…! これ好きだ…これ好きだなぁ…!
飄々としていて温かい雰囲気も良いですし 何より、この愛すべき毛玉たちはなんですか! 阿呆の血のしからしむるとしか言いようの無い 有頂天でご機嫌な登場人物たちがすごく魅力的です。
特に好きなのは「母と雷神様」。 雷を恐れる母のために雷神様がおいでになったら 四兄弟は何をおいても母の元に集まって 糺ノ森の小さな蚊帳の中に身を寄せ合うのですが これが物語のが進み、本当に一大事の、真っ只中でも 雷が鳴ったら全員が糺ノ森へ戻ろうとする その姿がいとおしいというか。
夷川一党なんかも憎むべき要素はあるのに どこか憎みきれない… 愛すべきおばか、いや、阿呆というか 特に金閣銀閣は良いですね…鉄パンツとかなんかもう(笑)
前半ののんびりした展開も好きなのですが 後半の怒涛の展開も目が離せません。 「面白きことは良きことなり!」に涙。 是非この四兄弟(もちろん母も含め)で シリーズ化して欲しい作品。
原作未読。キャラデザが久米田氏なんで興味持ちました。…和テイストなんで、新房監督作品に思えてしまいます(^_^;)
何度も行った事のある京都・南座周辺が出てくるんで、嬉しくなります♪特に目印なくても、なんとなく河原町の商店街だとわかったり。 リアルな背景ですが、独特の質感があって、ちょっと古風な雰囲気もあります。
なんで母狸が王子なんて呼ばれてる?と思った方。宝塚歌劇にハマってるて設定だからです。歌劇がわからない平成っ子はググってください。
…なんで狸が人に変身するんだ?なんて人、いませんよね?万が一にもいたら。狸・おとぎ話でググってください。
日本人なら身に付いてる筈の知識前提の話なんで、なんとなくチャンネル回して、見たらわけわかんなかったて人は、気になる単語全て調べて、それでも面白くないと思ったら、この作品に合わないて事なんで、不当に貶めず、試聴をやめた方が賢明です。
私は、ちょっとレトロな雰囲気が好きなんで、最後まで見ます。
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