<主題・副題> 幕末~明治 生命と医学(ややフィクション) <ネタとして> 曽祖父の伝記 第2巻に引き続き話は展開。 万次郎はハリスやヒュースケンの信頼を厚くし武士らしい、義理の人間として生き抜いている。 一方、良庵は人情の人として、「医は仁術」とばかりに生きてゆきます。そして適塾(大阪)から江戸表に戻り、いよいよ父良仙の下種痘所開設に励もうとするのでした。 歴史が、下級武士や医者などの庶民・市民までも飲み込むような勢いで、激動の時代へと入ってゆく様を、下級武士や医者・庶民・市民などの一般人の視点で追いかけている。 地震で死滅した「陽だまりの樹」の如き徳川幕府という、旧時代の絶対権力の衰退と、島国日本が本格的な近代国家である欧米の世界進出と向き合っていかなければならない時代との複雑な相互作用というのは計り知れない影響力があるものだと感じた。
ビックコミックに連載された手塚治虫後期作品のアニメ. 幕末を描く作品には武士や革新的な人々を描くことが多いが, 陽だまりの樹では手塚治虫自身の曾祖父で蘭方医の手塚良庵という実在の人物の視点から幕末を捉えることで,明治維新への変遷を中立的な立場から捉えているところが大変おもしろい
幕末から明治維新へというまさに日本の激動を美しいピアノで表現した とてもすばらしいアルバムです. ジャズに新風を吹き込む松居慶子によって作られたこのサウンドトラックはジャズに「和」を取り入れ,松居慶子さんの作品の中では異色でありながら傑作作品だと思います. アニメのサントラという枠を超えたすばらしいアルバムです. アニメをみていない方もこの美しいジャズピアノの音色を是非体感してください.
ビックコミックに連載された手塚治虫後期作品のアニメ. 幕末を描く作品には武士や革新的な人々を描くことが多いが, 陽だまりの樹では手塚治虫自身の曾祖父で蘭方医の手塚良庵という実在の人物の視点から幕末を捉えることで,明治維新への変遷を中立的な立場から捉えているところが大変おもしろい
昔から手塚治虫の漫画ファンなんですが、学生時代に日本史取らなかっこともあって時代もの全般あまり興味ないからか、この作品はこれまで読んできませんでした。 でも、近々吉川晃司主演のこの舞台を観に行くことがきっかけで舞台前に原作チェックしてみないと、ということで全巻購入してみました。
読んでみると、江戸で大地震、そして時勢は幕末で、ドラマJIN−仁-2も昨年盛り上がったとこだし、今この作品に出会ったことが絶妙なタイミングな気がして、、、没頭して一気読みしてしまいました。 男気溢れる武士、万二郎と、女好き医者の良庵という、タイプ正反対の若い男子2人が激動の時代を駆け抜ける、というストーリー設定からもう面白い。 医療にまつわるストーリーも元医者の手塚さんの描く内容ならなおさら興味深く。
また別視点からは、手塚治虫の漫画に出てくる女性は、生活感のないセクシー美女系が多い気がこれまで個人的にしていて、自分が女だからか、もうちょっと正反対の知性があるキャラとか、いろんなタイプに出て来てほしいな、と思っていたところ、この作品では夜鷹のお紺が一本筋通ってて、強くて、男並みに野心もってるとこに共感がもてた。
手塚作品のなかでは大人向けの部類になると思いますので、大人にオススメします。
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