ひとつおかしな点を指摘しておきます。超新星になれば数億から数十億倍に明るくなる--と書いてあります。ベテルギウスは約0等星。これが少なめに見て1億倍明るくなれば、(5等につき100倍だから)マイナス20等星になります。満月はマイナス13等、太陽はマイナス27等、従って太陽が二つできたようなもので、爆発時期が冬ならば夜がなくなってしまいます。気候変動が起きてかなり困ったことになるでしょう。 でもこの著者は「半月ぐらいの明るさだから、太陽が二つというのは間違い」と断言しています。間違いはどう考えても著者のほうだと思います。 近くでの超新星爆発は、生物種の絶滅を引き起こしてきたのです。
世界でも著名な野本先生による解説です。 参考になりました。
宇宙の歴史の中で、水素とヘリウムの大部分はビックバンで作られます。それ以外の元素の大部分は、星の中や超新星爆発で作られます。天文学者は、後者の元素をまとめて「重元素」と呼びます。私たち地球上の生命を作っている元素の大部分も、元は星だったんです。凄いことです。この本を読んで、最新の考え方をじっくり学んでください。
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