「Elegy」・・・まさしくそのタイトルのごとく、美的な旋律や韻律のある文学と芸術表現を中心とし、哀歌とも悲歌とも挽歌ともいえる模様を描き切ったものです。
メトロノームが状況に何があっても時は変化することなく正確に刻むことを示しており、モノクロ写真の濃淡がシンプルな流れの中で複雑な感情の膨らみを持たせており、ゴヤの”着衣のマハ”と”裸のマハ”が小粋な娘から絵になる娘へと変貌するところを印象付けているように思います。
独身を楽しむ老教授がハード面だけを求める遊び心であった30も離れた小娘に対して、まさしく初めて感じた恋というハートが揺らぐものに陥ってしまい、歳の差や今までのポリシーを覆す人生の岐路に立って前進することに逡巡したあげく、その選択に虚しい後悔の思いを持ち続けるというラブストーリー。
心を打たれるような感動は観ているものに響いてきませんが、老教授と小娘のロマンスというものに対して見た目を含め小汚さがなく、作品の演出には常にロマンチックな美しさや芸術性を感じさせています。
ペネロペ・クルスは「トリコロールに燃えて」で助演していましたが、容姿ともにこれ以上動かしようのないといった美貌の持ち主であり、黒髪であるところが軽くはない清楚さが満ち溢れています。
ベン・キングズレーは、とても甘くダンディーな雰囲気が出ていて、なによりも筋肉質なボディーに天晴れです。
~5年前この作品とデジタルで撮影したイアンケルコフは奇才だったと思う。いまでこそ多くの作品がデジタル撮影されているが、この作品は実験的である。この女優さんは体当たりでの演技で海外映画祭で評価されていたそうですが、もっと他の作品でも見てみたいです。最近はアーティストかつどうしているということで、このジャンルで活躍する日本の女優さんは異~~色なので楽しみです。内容は一度では把握できません。ですが映像の色の美しさと大友さんの音楽は最高のでした。~
ヒトが人生で体験する、あらゆる出来事を見事に凝縮。 実に儚く感動的な出来映え。
恋、別れ、友情、死、喪失、再会、恐れ、絶望・・・ 一つ一つが丁寧に美しく描かれている。
ぺネロぺ・クロスのラストの熱演は絶品。 パトリシア・クラークソンも抜群の演技。
デニス・ホッパーは、まさに、彼自身の作品。
イザベル・コイシェの才能は、サグラダ・ファミリア聖堂と共に永遠に輝く!!!
西欧様式美を前面に押し出しつつも、変拍子を絡ませプログレを取り入れたり時にスラッシュっぽくもあったり素晴らしいアルバムです。
特筆すべきはギタリスト、ヘンク(g)の凄さ!! 超絶技巧は言うまでもありませんが、そのセンスの素晴らしさはなかなか口で言えるものではありません。
アルバムの出だしWindows of the worldのイントロだけでもう卒倒します。 このイントロだけでも買う価値はあります。圧巻です!!
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